心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

自閉症の苦しみ

毎日のようにブログを書いていても、日々、感じたり、考えたり、悩んだり、感謝したりすることが多くて・・。

実は、昨日も書きたいことが沢山あったんです。


でも、昨日の夕方、海が大変な状態になってしまい、夜には私のエネルギーがついに空っぽになってしまいま

した。

デイサービスのスタッフの方に、さよならをしたかったんだ・・ということを大きな声で叫びました。

まだ、玄関でお別れしたばかりだったので、海に、「それなら、まだ間に合うから、

さよならをしてくればいいよ!」と言いました。


でも、もう興奮状態で、何を話してもダメ。

「さよならをしたかったんだ~~~~~~!

なんで無視をするんだ~~~~~~!」と気が狂ったように叫ぶんです。


少し海をそのままにしておいて、私は空の塾の先生に、電話をしなければなりませんでした。

電話をしていると、もう表現するのが難しいほどの叫び声でリビングに入ってきて、同じことを狂ったように

叫んでいる。


塾の先生には謝って(先生の声なんて聞こえない状態なので)、用件だけ伝えて、電話を切りました。

海は、発狂した状態で、勉強していた空が部屋から下りてきて、

「海、お願いだから、静かにして。全然集中できないよ!」と海を責め立てました。


いつもは、海に優しい空だけど、そりゃ~、そんな気持ちにもなるよね・・という感じでしたから、

とりあえず、今、話すから・・と、空には部屋に戻ってもらいました。


原因が何なのか、はっきりしたことは、わかりません。

担任の先生がおっしゃるように、本当の原因は、叫んでいる内容ではなくて、もっと心のなかにあるモヤモヤ

だったりする可能性もすごく高いと言われています。


狂った海は、テーブルにあったハサミで、お菓子の袋を刺したんです。

「刺しちゃうんだ!!」て言いながら・・・。

恐怖と悲しみで、ことばが出ませんでした。


もう通報されてもおかしくない状況だったので、私の中で覚悟をしました。

でも、今するべきことは、海と話すこと。


何度聞いても、さよならをしたかった。無視をした。それがいやなんだ・・・ということでした。

でも、私は海に言いました。

「海は、自分から、さよならをしたの?」

「う~うん、(首を横に振り)、してない。」と海。


「それじゃ~、無視したって怒るのは、おかしいよね。

自分がさよならして欲しいなら、ちゃんと、自分で挨拶しなくてはいけなかったよね。」

「だって、さよならしたかったんだ・・。」


ん~、難しい。

でも、海は、長文は聞きとれないから、細切れにして伝えなければわからないな・・・。


「さよならは、自分から挨拶すること。わかる?」

「うん。」


「さよならをしても、聞こえないときだってあるの。わかる?」

「うん。」


「さよならをしても、さよならと言ってもらえなかったらどうするの?」

「・・・・・。」


「叫ばないで言うの。さよならしてほしかった・・って。わかる?」

「うん。」


「あのね、今、海がしたこと。とってもいけないことなんだよ。

一つは、ずっと叫んでいたこと。」


「もう一つはね。さっき、お菓子の袋をハサミで刺したね。」

「ごめんなさい。」


「あのね、海がしたことは、とても恐ろしいことなの。

もし、そのはさみが、お母さんに刺さったら、お母さんは死んでしまうの。わかる?」

「ごめんなさい。」


「人に刺さってしまったら、ごめんね・・って言っても、もう戻ってきてくれないの。わかる?」

「うん。」


私も涙ながらに話しましたが、海もボロボロ泣いていました。


いつもだったら、これで終わりにしていました。

でも、今回はもう強く言わないといけないと思いました。


海の目をものすごく怒っている目でみつめ、両腕のところを押さえ、

「やっちゃいけないことをしたんだよ!わかる?」と、今日一番の大きさの声で怒りました。


腕をつかまれて、話しながらゆすられたことが、嫌だったんでしょう。

ゆする真似をしながら、「こうやらないで・・・。」と私に言ってきました。


「お母さんは、本当に悲しいの!」

「・・・・。」


「わかった?」

「(泣きながら)うん。」


海の目からは涙が流れ、私を恐怖の目で見ていました。

怖かったと思います。


でも、伝えなければならなかった。どうしても。

前だったら、その私の表情と怒りに、耐えられる海ではなかったし、もちろんそんな怒り方をしたことは

ありません。


どこで、そんな恐ろしい言葉や行動を覚えてきたのか、聞いてもわかりませんでした。

覚えてきたことではなくて、自分の中から湧き出てきた恐ろしい感情のままの行動だったのかもしれません。


今の海は、思うようにならないことで苛立ち、すぐに吠えるように大声で叫ぶ状態です。

返事の仕方のこだわりも、確認も、何でもです。


海のした行動にショックで、ブログに残そうか悩みました。

悲しくて、こうしてキーボードを打っているときも涙が出ます。

でも、海の成長を綴るとき、可愛らしい海だけが、海ではないことを、やっぱり綴っておこうと思いました。


たまにブログにも書きますが、自閉症でない私は、自分なりにたまったストレスを発散することができます。

その発散方法は、友達と合うとか、買い物をするとか、そう言った方法はもちろんですが、

発散するだけではなく、今は我慢しようとか、これをしたら相手が傷つくかな・・とか、

そのときの状況を瞬時に読み取りながら判断して、行動したり、言葉を発したり、

無意識にしているんですよね。

無意識にすることが出来るのです。


でも海は違います。

無意識には出来ないんです。

思うようにならなかったことが、頭の中の全部を占めてしまう。


抑えたくても、抑えられない感情が、身体の全部から出ているみたいに・・・。

自閉症でなくても、ときどき自分を見失って、感情的になったりすることもある。


人には、誰しもそんなときがあるように思うんです。

コントロールが不能になってしまうときが・・・。


海は、そんなコントロールを、本当に意識していなければ、することができない。

こんなときには、こうする・・という、すべてがスキル中心の世界の中で暮らしている。


海にはそれが普通でわかっていなくても、それがどんなに苦しいことか・・って思うと、涙が出てきます。

いつも、いつも、頑張っているのに、できないと落ち込んで、学ぶことがいっぱいで、

毎日、分厚い辞書を読みなさい!って言われているみたいなんだろうな・・・って思ったりもします。



私が海にとった対処法が、良かったのか、悪かったのか、私も今は混乱状態なのでわかりません。

神様は、海を私達のもとに授けてくださった。


海の荒れ狂った姿をみると、悲しくもなるし、親として自信もなくなります。

私がお母さんで良かったのかな・・とも思ってしまいます。


スキルという形になってしまっても、伝えなければならないことがいっぱいで、

海を苦しめているのかもしれないけれど、伝えながら親としてできることは、

苦しんで、コントロール出来ずにいる海を、苦しいね・・・と心では受けとめ、ただただ、

愛してあげることしかないのかな・・・って。


海は、とても可愛い子です。

こんな怖いことをするようになってしまったけれど、一番苦しいのは海だと思います。

この記事を書くのに、とても勇気がいりました。

涙が止まりません。


何度もくじけそうになるけれど、海の心が育って、想いが届くと信じたいと思います。

こんな苦しみの中で、頑張っている自閉症児もいます。

どうぞ、あたたかい眼差しで、海のことを見守ってください。


重たい記事で、ごめんなさい。

今日は、パパの誕生日。

夜、お祝いする前に、気持ちを整理したかったので、書きました。


読んでいただいていることが励みです。
ありがとうございます。感謝です。
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by soratoumihouse | 2012-12-19 12:31 | 海のこと