海の切ない願い
2012年 07月 27日
海の成長の歩みをみていると、ずっと変わらないこだわりや行動も、もちろんあるけれど、
物凄くこだわっていたことや、行動がいつのまにか、大丈夫になっていたり、こだわらなくなっていたり
します。
そして、その代わりに、新たなこだわりや、行動も出てくるんですけどね・・・。
海は、以前ブログにも確か載せましたが、1年生の頃、カーズのTシャツにこだわり、
ひと夏を、ほぼ2枚のTシャツで過ごしました(笑)。
でも、ついに、教えてきた、色んなTシャツを、自分で選んで、同じものばかりでないのを着る・・・ということが
出来るようになりました。
カーズのTシャツじゃなきゃ嫌だ・・・ということは無くなりましたが、こちらが選んであげれば、
色んなTシャツを着られるのですが、自分で選ばせると、2枚になってしまうので(笑)
私が、時々選んで、違うものを着てみることを薦めてきました。
そして、ついに、自分でちゃんと違うTシャツを、毎日変えて着られるようになりました。
これは、海の大きな成長で、ここ最近の感動話です♪
(もちろん、お気に入りを、何回着てもいいのですが、海には、そのバランスを自分で判断するのが
難しいんですよね。なので、混乱させないために、今は色んなTシャツを着る・・・と覚えた海に任せて
います^^。)
今朝、海は黄色いTシャツを自分で選んで着ました。
(お、今日も違うのを選べてる・・・^^)
朝食をとり、ふと海を見たら、黄色いTシャツに毎朝飲んでいる紫色の野菜ジュース(これなら飲める
ようになったの・・・^^)がくっついてしまっていました。
果汁系なので、海に、洗わないと汚れてしまったところがとれないから、脱いで他のを着るように
言いました。
海は、すぐにTシャツを脱ぎました。
私は、すぐに洗剤をつけて洗濯準備。
海は、次に水色のTシャツを着ていました。
・・・とここまでは順調な感じですが・・・・
「黄色の(今、着ていたやつ)がいいんだ~~~!!
水色のは嫌なんだ~(・・・って数ある中から、自分で選んだんだよ・・海くん!)」と海。
「海の気持ちはわかるよ・・・でも、汚れてしまったから、洗濯をしないと落ちないの。
だから、仕方ないよね。また、明後日、着たらいいよ!」と私。
「ぼく、黄色のがいいんだ・・・。ドキドキする~!うわ~~~!!」
(節電と、朝は窓を開けていましたが、耐えられなくなり、冷房をつけました・・・)
「だったら、今度は、どうしても汚したくないTシャツのときは、エプロンすればいいよ!」
「・・・・・ううう~~~・・・」
空も始まってしまった・・・という顔で、昨日の録画したスペイン戦のサッカーの試合を観ていました。
そして、海は、着ていた水色のTシャツを、放り投げました。
「黄色いのがいいんだ。水色のは似合わない~!」
(朝から、大騒ぎ。家の真後ろのお宅にベビーがいるので、本当に申し訳なくて・・・)
大騒ぎする海を、洗面所に連れて行きました。
そして、びしょびしょの黄色いTシャツを見せました。
「汚れを落とすために、お母さん、洗ったの。汚くなってしまったら悲しいでしょう?
どうしても着たいんだったら、これ、着る?(意地悪だと思ったけど)着てもいいよ!」と言うと、
海は首を振りました。
さすがに濡れているのは嫌だと思ったようです(ノーマル^^)。
これで大丈夫・・・と思った私が甘かった・・・。
リビングに戻って、また、叫んでいます。
「黄色いのがいいんだ。水色はいらない!」
こうなった時は、いつも、上のお部屋でクールダウンしてきてもらいたいので、
「上に行って。考えてきてごらん!」と強めに言いました。
海は、階段を上がった廊下に座っていました。
もちろん下着で、汗だく、体育座りです。
少ししても戻ってこない海が、空は、サッカーの試合を観ながらも気になったようです。
空が、階段を上がって行き、また、リビングに戻ってきました。
そして、言いました。
「お母さん、海、かわいそうだよ。」
「わかってる。お母さんだって、可哀想だって思ってる。でも、海が自分で汚してしまって、
自分で選んだTシャツを気にいらないって放り投げたら、それは、誰が悪いって海でしょう?
海の辛さは、やっぱりあるんだけど、こういうことを笑顔で、はいはい・・仕方ないねって
言ったら、海が大人になって困ってしまう。だから、今、教えるしかないの。
お母さんだって、辛いんだよ・・・」と言ったら、空はわかってくれたようで、
また静かにサッカーの試合を観始めました。
それから3分後くらいに、私が海のところへ行きました。
汗だくで、でも、じっと体育座りをしていました。
「海、ちょっと来て・・・」
「何?」・・と海。
私は、海が放り投げた水色のTシャツを見せて言いました。
「海が、黄色いTシャツを着たかったのはよくわかるよ。
でもさ、海が自分で選んだTシャツを放り投げるのは、どう思う?」
海は、「バツ×・・・」と言いました。
「そうだよね。水色のTシャツは、悲しいよね。せっかく海に着てもらって喜んでいたのに、
いらないって放り投げられたんだよ。海は、投げられたら嬉しい?」
「やだ・・・。」と海は言いました。
「海が着たいと思っているTシャツが汚れてしまったなら、洗ってきれいにしようよ。
大切に着ようよ。どうしても汚れるのが嫌なら、さっき言ったけど、エプロンしよう!
おいで・・・ハグしてあげる^^」と手を広げたら、泣きながら抱きついてきました。
それから放り投げた水色のTシャツを、自分から着ることが出来ました。
そして、少しして、デイサービスのお迎えがきました。
暑い、熱い、汗だくの朝でした・・・。
私だって、感情的になるのだから、海だって感情的になる。
でも、だから、何してもいいということではない・・・。
そんなこともある。それが大前提での、海の未来への祈りにも似たような想いです。
夜は、食事中に、空が友達のお宅に泊まる話になりました。
海は、今は私の実家に、空と海でお泊り出来るようになりました。
なので、お泊りすることが楽しいと思えるようになったんですね。
「海も、お友達のお家に、お泊りに行きたい・・・。」と海。
(ん~、難しい・・・。なんて言えばいいの・・・?)
「そうだね。お友達のお家にお泊りしたいね。でも、ほら、今度家族でお泊り行くよ!」と
話を家族旅行の話題に変えました。
でも、海は、空のことが羨ましくなったのか、同じことをしたいと思ったのか、
「海、お友達のお家に、お泊りに行きたい。交通安全を守れば、お友達のお家に泊まれるの?」
一生懸命、考えたんでしょうね。
どうしたら、お友達のお家に泊まりに行けるのかを・・・。
それが、海の中では、交通安全を守れば・・・ということに行きついたんでしょう。
お兄さんになるってことを考えたのかな・・・。
言うのが辛かったけど、言いました。
「あのね、お友達のお家にお泊り出来るのは、お友達が「泊まりにきて!」って言ってくれないと
行けないんだ・・・。だから、お友達のお家にお泊りするのは難しいかもしれないね・・・。」
ちょっと間があり、海が言いました。
「交通安全を守れたら、お友達のお家にお泊り出来る?」
切なくて、胸が苦しくなりました。
確かに、学校に行っても、デイサービスに行っても、お友達と呼ぶ人は沢山いる。
でも、空のような友達とは、海は違うことを、海はわからないから・・・。
家に、お友達を呼んだり、空の友達や私の友達に泊まってもらうことはあるけど、
海の願いは、違うんだもんね。
海の真っ直ぐな願いを叶えてあげられるかは、わからないけど、心を開放出来る「友達」と呼べる人が
一人でもいいから、出来るといいね。
一緒にお出かけしたり、楽しみを共有できるような人に出逢えることを、お母さんは心から祈っています。
交通安全を守れることなんか関係ない、海といることを楽しいと思って誘ってくれる人が・・・
生涯に一人でもいいから・・・。
海のピュアな心をまるごと抱きしめてあげたい・・・と思いました。
読んでいただいてありがとうございます。
海の黄色いTシャツは、ラルフローレン。
空が、その馬のマークを見て言いました。
「お母さん、このプロって高いんでしょう?」
「プロ?何それ?」
ま、ま、まさか・・・
「ポロのこと?」
「あ~、そうだ、プロじゃなくて、ポロか!」
確かに庶民の我が家はご縁がないけど・・・。(笑)
応援クリック励みになります。
↓↓↓
にほんブログ村
にほんブログ村
物凄くこだわっていたことや、行動がいつのまにか、大丈夫になっていたり、こだわらなくなっていたり
します。
そして、その代わりに、新たなこだわりや、行動も出てくるんですけどね・・・。
海は、以前ブログにも確か載せましたが、1年生の頃、カーズのTシャツにこだわり、
ひと夏を、ほぼ2枚のTシャツで過ごしました(笑)。
でも、ついに、教えてきた、色んなTシャツを、自分で選んで、同じものばかりでないのを着る・・・ということが
出来るようになりました。
カーズのTシャツじゃなきゃ嫌だ・・・ということは無くなりましたが、こちらが選んであげれば、
色んなTシャツを着られるのですが、自分で選ばせると、2枚になってしまうので(笑)
私が、時々選んで、違うものを着てみることを薦めてきました。
そして、ついに、自分でちゃんと違うTシャツを、毎日変えて着られるようになりました。
これは、海の大きな成長で、ここ最近の感動話です♪
(もちろん、お気に入りを、何回着てもいいのですが、海には、そのバランスを自分で判断するのが
難しいんですよね。なので、混乱させないために、今は色んなTシャツを着る・・・と覚えた海に任せて
います^^。)
今朝、海は黄色いTシャツを自分で選んで着ました。
(お、今日も違うのを選べてる・・・^^)
朝食をとり、ふと海を見たら、黄色いTシャツに毎朝飲んでいる紫色の野菜ジュース(これなら飲める
ようになったの・・・^^)がくっついてしまっていました。
果汁系なので、海に、洗わないと汚れてしまったところがとれないから、脱いで他のを着るように
言いました。
海は、すぐにTシャツを脱ぎました。
私は、すぐに洗剤をつけて洗濯準備。
海は、次に水色のTシャツを着ていました。
・・・とここまでは順調な感じですが・・・・
「黄色の(今、着ていたやつ)がいいんだ~~~!!
水色のは嫌なんだ~(・・・って数ある中から、自分で選んだんだよ・・海くん!)」と海。
「海の気持ちはわかるよ・・・でも、汚れてしまったから、洗濯をしないと落ちないの。
だから、仕方ないよね。また、明後日、着たらいいよ!」と私。
「ぼく、黄色のがいいんだ・・・。ドキドキする~!うわ~~~!!」
(節電と、朝は窓を開けていましたが、耐えられなくなり、冷房をつけました・・・)
「だったら、今度は、どうしても汚したくないTシャツのときは、エプロンすればいいよ!」
「・・・・・ううう~~~・・・」
空も始まってしまった・・・という顔で、昨日の録画したスペイン戦のサッカーの試合を観ていました。
そして、海は、着ていた水色のTシャツを、放り投げました。
「黄色いのがいいんだ。水色のは似合わない~!」
(朝から、大騒ぎ。家の真後ろのお宅にベビーがいるので、本当に申し訳なくて・・・)
大騒ぎする海を、洗面所に連れて行きました。
そして、びしょびしょの黄色いTシャツを見せました。
「汚れを落とすために、お母さん、洗ったの。汚くなってしまったら悲しいでしょう?
どうしても着たいんだったら、これ、着る?(意地悪だと思ったけど)着てもいいよ!」と言うと、
海は首を振りました。
さすがに濡れているのは嫌だと思ったようです(ノーマル^^)。
これで大丈夫・・・と思った私が甘かった・・・。
リビングに戻って、また、叫んでいます。
「黄色いのがいいんだ。水色はいらない!」
こうなった時は、いつも、上のお部屋でクールダウンしてきてもらいたいので、
「上に行って。考えてきてごらん!」と強めに言いました。
海は、階段を上がった廊下に座っていました。
もちろん下着で、汗だく、体育座りです。
少ししても戻ってこない海が、空は、サッカーの試合を観ながらも気になったようです。
空が、階段を上がって行き、また、リビングに戻ってきました。
そして、言いました。
「お母さん、海、かわいそうだよ。」
「わかってる。お母さんだって、可哀想だって思ってる。でも、海が自分で汚してしまって、
自分で選んだTシャツを気にいらないって放り投げたら、それは、誰が悪いって海でしょう?
海の辛さは、やっぱりあるんだけど、こういうことを笑顔で、はいはい・・仕方ないねって
言ったら、海が大人になって困ってしまう。だから、今、教えるしかないの。
お母さんだって、辛いんだよ・・・」と言ったら、空はわかってくれたようで、
また静かにサッカーの試合を観始めました。
それから3分後くらいに、私が海のところへ行きました。
汗だくで、でも、じっと体育座りをしていました。
「海、ちょっと来て・・・」
「何?」・・と海。
私は、海が放り投げた水色のTシャツを見せて言いました。
「海が、黄色いTシャツを着たかったのはよくわかるよ。
でもさ、海が自分で選んだTシャツを放り投げるのは、どう思う?」
海は、「バツ×・・・」と言いました。
「そうだよね。水色のTシャツは、悲しいよね。せっかく海に着てもらって喜んでいたのに、
いらないって放り投げられたんだよ。海は、投げられたら嬉しい?」
「やだ・・・。」と海は言いました。
「海が着たいと思っているTシャツが汚れてしまったなら、洗ってきれいにしようよ。
大切に着ようよ。どうしても汚れるのが嫌なら、さっき言ったけど、エプロンしよう!
おいで・・・ハグしてあげる^^」と手を広げたら、泣きながら抱きついてきました。
それから放り投げた水色のTシャツを、自分から着ることが出来ました。
そして、少しして、デイサービスのお迎えがきました。
暑い、熱い、汗だくの朝でした・・・。
私だって、感情的になるのだから、海だって感情的になる。
でも、だから、何してもいいということではない・・・。
そんなこともある。それが大前提での、海の未来への祈りにも似たような想いです。
夜は、食事中に、空が友達のお宅に泊まる話になりました。
海は、今は私の実家に、空と海でお泊り出来るようになりました。
なので、お泊りすることが楽しいと思えるようになったんですね。
「海も、お友達のお家に、お泊りに行きたい・・・。」と海。
(ん~、難しい・・・。なんて言えばいいの・・・?)
「そうだね。お友達のお家にお泊りしたいね。でも、ほら、今度家族でお泊り行くよ!」と
話を家族旅行の話題に変えました。
でも、海は、空のことが羨ましくなったのか、同じことをしたいと思ったのか、
「海、お友達のお家に、お泊りに行きたい。交通安全を守れば、お友達のお家に泊まれるの?」
一生懸命、考えたんでしょうね。
どうしたら、お友達のお家に泊まりに行けるのかを・・・。
それが、海の中では、交通安全を守れば・・・ということに行きついたんでしょう。
お兄さんになるってことを考えたのかな・・・。
言うのが辛かったけど、言いました。
「あのね、お友達のお家にお泊り出来るのは、お友達が「泊まりにきて!」って言ってくれないと
行けないんだ・・・。だから、お友達のお家にお泊りするのは難しいかもしれないね・・・。」
ちょっと間があり、海が言いました。
「交通安全を守れたら、お友達のお家にお泊り出来る?」
切なくて、胸が苦しくなりました。
確かに、学校に行っても、デイサービスに行っても、お友達と呼ぶ人は沢山いる。
でも、空のような友達とは、海は違うことを、海はわからないから・・・。
家に、お友達を呼んだり、空の友達や私の友達に泊まってもらうことはあるけど、
海の願いは、違うんだもんね。
海の真っ直ぐな願いを叶えてあげられるかは、わからないけど、心を開放出来る「友達」と呼べる人が
一人でもいいから、出来るといいね。
一緒にお出かけしたり、楽しみを共有できるような人に出逢えることを、お母さんは心から祈っています。
交通安全を守れることなんか関係ない、海といることを楽しいと思って誘ってくれる人が・・・
生涯に一人でもいいから・・・。
海のピュアな心をまるごと抱きしめてあげたい・・・と思いました。
読んでいただいてありがとうございます。
海の黄色いTシャツは、ラルフローレン。
空が、その馬のマークを見て言いました。
「お母さん、このプロって高いんでしょう?」
「プロ?何それ?」
ま、ま、まさか・・・
「ポロのこと?」
「あ~、そうだ、プロじゃなくて、ポロか!」
確かに庶民の我が家はご縁がないけど・・・。(笑)
応援クリック励みになります。
↓↓↓
にほんブログ村
にほんブログ村
by soratoumihouse
| 2012-07-27 23:51
| 海のこと