空の本当の気持ち
2012年 02月 06日
今、空のサッカーチームの卒団に向けて、母達は、文集作りや、様々な準備
に大忙しです。
文集には、空の書いたメッセージも載りますが、母の書いたメッセージも
載ります。
今日は、海を学校に送った後、文集に載せるメッセージの下書きをしました。
その中に、私は、一つだけ入れたかったお礼の文章があります。
もちろん、サッカーのことがメインなのですが、何を入れたかったかと言うと、
海のことです。
海は、毎回ではありませんが、空の試合に行ったり、お迎えがてら、
少し早めにグランドに行って、遊具で遊んだり、往復したり(笑)して、
過ごすことがよくありました。
グランドや、試合会場に行くと、選手の子どもたちの弟や妹も一緒にいることも
多く、子どもたちはみんな、顔馴染みなので、一緒に駆けずり回って、楽しく
遊んでいました。
海は、「海くん、こんにちは~」とお母さん達から、声をかけられると、
笑顔で「こんにちは~」と今では、挨拶も出来るようになり、
親としては、十分それだけでも嬉しい気持ちになります。
でも、やっぱり、弟や妹たちと、絡んで遊ぶことは難しいのです。
それが、海の障害であり、海の生きづらさなので、自然です。
それでも、時々、小さい子どもたちが、本当に楽しそうに、キャッキャッと
遊んでいるのを横目で見ながら、グランドを、斜め上を見て、ただ、往復している
海を見ると、ちょっとだけ、他の子どもたちが、羨ましくみえてしまう事も
正直に言うとありました。
ほんの一瞬だけですけど・・・。
そんな中、空の学年の子どもたちは、試合の合間とかで、おにぎりを食べたり
している時に、海がふら~っと空の側に寄って行ったりすると、
「おう!海!こんにちは~!」「海は可愛いな~」「ほんと可愛いよな~」
と、いつも可愛がってくれる、優しくて、あたたかい子どもたちでした。
私は、いつも、そういう海に向き合ってくれる子どもたちが可愛くて、
そんな光景を見るのが大好きで、幸せでした。
子どもたちは、海を特別視なんてしていません。
とても自然で、あたたかい。
だからこそ、普段はお礼を言ったりはしないけれど、最後の文集の場を借りて、
子どもたちに「ありがとう」の気持ちを伝えたかったのです。
そして、同じ学年のお母さんや、子どもたちは、海の障害について
知っているけれど、他の学年のお母さんや子どもたち、コーチ等は、
知っている人もいますが、知らない人がほとんどです。
「家の子は、知的な遅れのある、自閉症児です!」と言って歩くのも
おかしな訳で・・・。
文集は、他の学年のコーチや、保護者の方、子どもたちが読みます。
だから、あえて、海のような子がいること、コミュニケーションが苦手なだけで、
人が嫌いな訳ではないこと、少しだけ理解してもらえたら、幸せだな~と
思ったのです。
そして、そういう内容の文章を、私は載せたいと、思っているけれど、
空はどう感じるだろうか、そこだけは、確認して載せたいと思いました。
私じゃなくて、空の気持ちを、どうしても大事にしたかったから・・・。
そして、海が、リビングにいない時に、空に聞きました。
「お母さんは、海が、知的な遅れのある自閉症児だということを書こうと
思っているの。(どういう内容かを全て話して。)
空の仲間たちが、いつも海を可愛がってくれたことが、いつも嬉しかったから
お礼がいいたくて・・・。」と言うと、
空は少し考えて、「いいよ!書いて!」と言ってくれました。
でも、空は、私に気を遣っているかもしれないと思い、
しつこいとは思ったけれど、「本当は嫌だな~って思ってない?」と
聞いてみました。
すると、「仲のいい友達は、海のこと知っているけれど、知らない人達もいる。
なんかおかしいな~って思われてしまうより、知ってもらった方がいいから。」
と空は言いました。
「もしかしたら、文集を読んで、海の事を知って、もしかしたら、
空をからかってくる子がいるかもしれないよ。」と言うと、
「そうしたら、やめて!って言うから。」ときっぱり。
「海が、悲しいから?ってこと?」
「うん、海が悲しむから、やめてって言う!」
海がいる生活は、我が家の当たり前で、改めて、空がどう感じているのかを
なかなか聞いたりすることもしませんでした。
空が、低学年位の時は、何回か、海のことでからかわれたりしたので、
一生懸命、空に、海の事を説明した時期がありましたけど・・・。
空が、私に返事をする前に、少しだけ考えた、あのわずかな「間」に、
空なりの一瞬の迷いみたいなものがあったんだろうな~と思いました。
でも、空の気持ちを聞いて、空が強く成長してくれている事に、
なんだか、うるっときてしまった私です。
きっと、親には言えないような思いを、自分の中で処理してきたことも
あるんだと思います。
そんな時も、乗り越えられてきたのは、空には、素敵な仲間達がいつも
いてくれたからでしょう。
素敵な仲間達に恵まれた空に、良かったね!と心から言ってあげようと思います。
空の心に寄り添ってくれる、元気で、明るくて、たまに悪いこともして、
でも、とびっきり優しい空の仲間達に、いっぱい感謝をしています。
これからも、空の事を、どうぞよろしくお願いします!
そんな気持ちです。
卒団まで、あと少し!この子たちのためなら頑張れます!
あと残り少ない、卒団までの時間を思いっきり、サッカーを楽しんで
もらいたいと願っています。
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に大忙しです。
文集には、空の書いたメッセージも載りますが、母の書いたメッセージも
載ります。
今日は、海を学校に送った後、文集に載せるメッセージの下書きをしました。
その中に、私は、一つだけ入れたかったお礼の文章があります。
もちろん、サッカーのことがメインなのですが、何を入れたかったかと言うと、
海のことです。
海は、毎回ではありませんが、空の試合に行ったり、お迎えがてら、
少し早めにグランドに行って、遊具で遊んだり、往復したり(笑)して、
過ごすことがよくありました。
グランドや、試合会場に行くと、選手の子どもたちの弟や妹も一緒にいることも
多く、子どもたちはみんな、顔馴染みなので、一緒に駆けずり回って、楽しく
遊んでいました。
海は、「海くん、こんにちは~」とお母さん達から、声をかけられると、
笑顔で「こんにちは~」と今では、挨拶も出来るようになり、
親としては、十分それだけでも嬉しい気持ちになります。
でも、やっぱり、弟や妹たちと、絡んで遊ぶことは難しいのです。
それが、海の障害であり、海の生きづらさなので、自然です。
それでも、時々、小さい子どもたちが、本当に楽しそうに、キャッキャッと
遊んでいるのを横目で見ながら、グランドを、斜め上を見て、ただ、往復している
海を見ると、ちょっとだけ、他の子どもたちが、羨ましくみえてしまう事も
正直に言うとありました。
ほんの一瞬だけですけど・・・。
そんな中、空の学年の子どもたちは、試合の合間とかで、おにぎりを食べたり
している時に、海がふら~っと空の側に寄って行ったりすると、
「おう!海!こんにちは~!」「海は可愛いな~」「ほんと可愛いよな~」
と、いつも可愛がってくれる、優しくて、あたたかい子どもたちでした。
私は、いつも、そういう海に向き合ってくれる子どもたちが可愛くて、
そんな光景を見るのが大好きで、幸せでした。
子どもたちは、海を特別視なんてしていません。
とても自然で、あたたかい。
だからこそ、普段はお礼を言ったりはしないけれど、最後の文集の場を借りて、
子どもたちに「ありがとう」の気持ちを伝えたかったのです。
そして、同じ学年のお母さんや、子どもたちは、海の障害について
知っているけれど、他の学年のお母さんや子どもたち、コーチ等は、
知っている人もいますが、知らない人がほとんどです。
「家の子は、知的な遅れのある、自閉症児です!」と言って歩くのも
おかしな訳で・・・。
文集は、他の学年のコーチや、保護者の方、子どもたちが読みます。
だから、あえて、海のような子がいること、コミュニケーションが苦手なだけで、
人が嫌いな訳ではないこと、少しだけ理解してもらえたら、幸せだな~と
思ったのです。
そして、そういう内容の文章を、私は載せたいと、思っているけれど、
空はどう感じるだろうか、そこだけは、確認して載せたいと思いました。
私じゃなくて、空の気持ちを、どうしても大事にしたかったから・・・。
そして、海が、リビングにいない時に、空に聞きました。
「お母さんは、海が、知的な遅れのある自閉症児だということを書こうと
思っているの。(どういう内容かを全て話して。)
空の仲間たちが、いつも海を可愛がってくれたことが、いつも嬉しかったから
お礼がいいたくて・・・。」と言うと、
空は少し考えて、「いいよ!書いて!」と言ってくれました。
でも、空は、私に気を遣っているかもしれないと思い、
しつこいとは思ったけれど、「本当は嫌だな~って思ってない?」と
聞いてみました。
すると、「仲のいい友達は、海のこと知っているけれど、知らない人達もいる。
なんかおかしいな~って思われてしまうより、知ってもらった方がいいから。」
と空は言いました。
「もしかしたら、文集を読んで、海の事を知って、もしかしたら、
空をからかってくる子がいるかもしれないよ。」と言うと、
「そうしたら、やめて!って言うから。」ときっぱり。
「海が、悲しいから?ってこと?」
「うん、海が悲しむから、やめてって言う!」
海がいる生活は、我が家の当たり前で、改めて、空がどう感じているのかを
なかなか聞いたりすることもしませんでした。
空が、低学年位の時は、何回か、海のことでからかわれたりしたので、
一生懸命、空に、海の事を説明した時期がありましたけど・・・。
空が、私に返事をする前に、少しだけ考えた、あのわずかな「間」に、
空なりの一瞬の迷いみたいなものがあったんだろうな~と思いました。
でも、空の気持ちを聞いて、空が強く成長してくれている事に、
なんだか、うるっときてしまった私です。
きっと、親には言えないような思いを、自分の中で処理してきたことも
あるんだと思います。
そんな時も、乗り越えられてきたのは、空には、素敵な仲間達がいつも
いてくれたからでしょう。
素敵な仲間達に恵まれた空に、良かったね!と心から言ってあげようと思います。
空の心に寄り添ってくれる、元気で、明るくて、たまに悪いこともして、
でも、とびっきり優しい空の仲間達に、いっぱい感謝をしています。
これからも、空の事を、どうぞよろしくお願いします!
そんな気持ちです。
卒団まで、あと少し!この子たちのためなら頑張れます!
あと残り少ない、卒団までの時間を思いっきり、サッカーを楽しんで
もらいたいと願っています。
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by soratoumihouse
| 2012-02-06 21:36
| 空のこと