一人じゃなかった
2011年 12月 08日
今朝は、途中までは良かったけれど、学校行くまで、後、残り半分というところで
海がわたしのところにやってきた。
「アスファルト(ミスチルの「擬態」という唄)を、車で歌いたい。」
「いいよ~。お母さんも大好きな唄。車でかけてあげるね。」
3分後、海が、またやってきた。
まさかとは思うけど、確認パレードを始めようってわけじゃないよね。
お願い、やめて~~。今日お母さん、なんか気分がブルーなの。
「アスファルト歌いたいの。車で。」
深く呼吸をして、
「いいよ。車でかけてあげるね。」
3分後、海が、どんより顔で寄ってきた。
ドラえもんに、どこでもドアでも、タケコプターでも、スモールライトでも
何でもいいから出してもらって、逃がしてほしかった。私を。
「アスファルト、歌いたいんだもん。」
海、ごめんね。お母さん、今日は自信ない。作り笑顔は厳しいよ。
と思ってしまったけど、もうこれで、納得してくれるかもしれない。と思い、
作り笑顔をして、
「わかった。車でかけるね。」
3分後、今にも泣き出しそうな顔の、海がやってきた。
空は、とっくに学校へいってしまった。
外の景色も今日は、私の味方はしてくれないらしい。応援なしか。
「アスファルト、歌いたいの~~~。」
何も言ってあげられないまま、多分すごく嫌な顔で、リビングから出た。
先生、助けてください。先生、、。 でも声が届くはずもなく。
少しして、リビングに戻ると、海はうつ伏せて、小さく震えて、小さくうなっていた。
全く気にしないように、自然を心がけて、
「学校の準備をしてね。」
「出来ないも~~~~ん!」
暗くて、どんよりして、寒くて、まさに今日の天気みたいに、重い空気と時間が
リビングに流れていた。
もう家を出ないと遅刻する時間が、刻々とせまっていた。
「ねえ、海、もう学校遅れちゃうよ。早く用意をして!」
「だって、先生と話したいの。」
「先生とお話したいなら、学校行かないと話せないよ。」
「だって、だって、アスファルト歌いたいの。」
「だから~、車でかけるっていったでしょう。約束したでしょう!」
「あ~~~~~~もう~~~~~」
諦めたのか、私が怖かったのかはわかりません。
学校の支度をして、何とか車に乗ることができました。
御希望通り、「擬態」の曲をすぐさま選んで、流したものの、お互いにルンルンに
なるはずもなく、無言のドライブ。
近くて遠い学校に着きました。
「お部屋にお母さんもいってほしい。挨拶できないかもしれない。」
「わかった。行くから。」とだけしか言えませんでした。
玄関で迎えてくれる先生にも、クラスで迎えてくれる先生にも、
私自身が、気持ちの良い笑顔は出来ませんでした。
先生、ごめんなさい。
学校の後、今日はヘルパーさんと過ごさせてもらい、夕方、帰ってきました。
そのヘルパーさんは、我が家が引っ越してきて、海が診断のついた3歳頃から
お世話になっていて、海がまだ日本語らしい言葉を話せなかった時から
海と私達家族の寄り添って支えてくれた人です。
玄関から大きな荒れた声で、海の声が聞こえました。
「アスファルト歌いたいの~~~」
こんな日もありますよね。
空も、口には出さなかったけれど、またか、、。という顔をしていました。
神様は、私を試されているのかもしれない。
海と過ごすための、必要な忍耐力が備わっているかどうかを。
諦めて、心も寒くて、下におりていきました。
ギャーギャーしばらく叫んでいたけれど、神様はわたしを最後まで一人にはしませんでした。
そのヘルパーさんが私の代わりに、海と話し、海の気持ちを違う方へ向けられるように、
もっていってくれました。
すごいな~。やっぱり海をみてきてくれた人なんだな~と感謝の想いでいっぱいになりました。
あの帰ってきた時の状態が、まるで嘘のように、本当の笑顔でいる海。
「アスファルト聴いたら(DVD希望)学校の片付けやるね。」
と自分からにこにこして言っちゃって、
もちろん私もにこにこで、「うん」じゃなくて「そうだね。」って言って。
「擬態」の曲に頭出ししてDVDをスタートすると、リビングを往復しながら
「海、このうた、大好き~~~。元気になる。大好き!」と満面の笑みで熱唱。
リビングにいた、空と海と私で合唱しました。
学校の連絡帳を見たら、朝、先生がお話を聞いて下さって、朝の会の気持ちを伝える場面で
(そんなプログラムがあるなんて、海の学校ならではです。)
クラスのお友達の前で、ちゃんと、朝、悲しい気持ちだったの、、、。と
伝えられたこと。その後、気持ちを切り替えられたこと。を報告して下さいました。
いつも、先生やヘルパーさん達に支えられていることを感謝していますが、
支えられているだけではなく、お話で、電話で、連絡ノートで、海がどんな風に感じ、
どんな風に過ごしたのかを、あたたかく届けてくださることを心から感謝したいと思います。
私の心の状態で、海を傷つけてしまうことは多々あるけれど、どうにもならない、
かたく、でこぼこになってしまった道を、平らにして、整えてくださっている事を
忘れないでいられる心でありたいです。
朝、誰も応援してくれない、先生に声が届かないなんて、悲観的になってしまったことを
反省しました。
海のお母さんはまだまだ新米ママです。年齢は立派なのに、、、(笑)。
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海がわたしのところにやってきた。
「アスファルト(ミスチルの「擬態」という唄)を、車で歌いたい。」
「いいよ~。お母さんも大好きな唄。車でかけてあげるね。」
3分後、海が、またやってきた。
まさかとは思うけど、確認パレードを始めようってわけじゃないよね。
お願い、やめて~~。今日お母さん、なんか気分がブルーなの。
「アスファルト歌いたいの。車で。」
深く呼吸をして、
「いいよ。車でかけてあげるね。」
3分後、海が、どんより顔で寄ってきた。
ドラえもんに、どこでもドアでも、タケコプターでも、スモールライトでも
何でもいいから出してもらって、逃がしてほしかった。私を。
「アスファルト、歌いたいんだもん。」
海、ごめんね。お母さん、今日は自信ない。作り笑顔は厳しいよ。
と思ってしまったけど、もうこれで、納得してくれるかもしれない。と思い、
作り笑顔をして、
「わかった。車でかけるね。」
3分後、今にも泣き出しそうな顔の、海がやってきた。
空は、とっくに学校へいってしまった。
外の景色も今日は、私の味方はしてくれないらしい。応援なしか。
「アスファルト、歌いたいの~~~。」
何も言ってあげられないまま、多分すごく嫌な顔で、リビングから出た。
先生、助けてください。先生、、。 でも声が届くはずもなく。
少しして、リビングに戻ると、海はうつ伏せて、小さく震えて、小さくうなっていた。
全く気にしないように、自然を心がけて、
「学校の準備をしてね。」
「出来ないも~~~~ん!」
暗くて、どんよりして、寒くて、まさに今日の天気みたいに、重い空気と時間が
リビングに流れていた。
もう家を出ないと遅刻する時間が、刻々とせまっていた。
「ねえ、海、もう学校遅れちゃうよ。早く用意をして!」
「だって、先生と話したいの。」
「先生とお話したいなら、学校行かないと話せないよ。」
「だって、だって、アスファルト歌いたいの。」
「だから~、車でかけるっていったでしょう。約束したでしょう!」
「あ~~~~~~もう~~~~~」
諦めたのか、私が怖かったのかはわかりません。
学校の支度をして、何とか車に乗ることができました。
御希望通り、「擬態」の曲をすぐさま選んで、流したものの、お互いにルンルンに
なるはずもなく、無言のドライブ。
近くて遠い学校に着きました。
「お部屋にお母さんもいってほしい。挨拶できないかもしれない。」
「わかった。行くから。」とだけしか言えませんでした。
玄関で迎えてくれる先生にも、クラスで迎えてくれる先生にも、
私自身が、気持ちの良い笑顔は出来ませんでした。
先生、ごめんなさい。
学校の後、今日はヘルパーさんと過ごさせてもらい、夕方、帰ってきました。
そのヘルパーさんは、我が家が引っ越してきて、海が診断のついた3歳頃から
お世話になっていて、海がまだ日本語らしい言葉を話せなかった時から
海と私達家族の寄り添って支えてくれた人です。
玄関から大きな荒れた声で、海の声が聞こえました。
「アスファルト歌いたいの~~~」
こんな日もありますよね。
空も、口には出さなかったけれど、またか、、。という顔をしていました。
神様は、私を試されているのかもしれない。
海と過ごすための、必要な忍耐力が備わっているかどうかを。
諦めて、心も寒くて、下におりていきました。
ギャーギャーしばらく叫んでいたけれど、神様はわたしを最後まで一人にはしませんでした。
そのヘルパーさんが私の代わりに、海と話し、海の気持ちを違う方へ向けられるように、
もっていってくれました。
すごいな~。やっぱり海をみてきてくれた人なんだな~と感謝の想いでいっぱいになりました。
あの帰ってきた時の状態が、まるで嘘のように、本当の笑顔でいる海。
「アスファルト聴いたら(DVD希望)学校の片付けやるね。」
と自分からにこにこして言っちゃって、
もちろん私もにこにこで、「うん」じゃなくて「そうだね。」って言って。
「擬態」の曲に頭出ししてDVDをスタートすると、リビングを往復しながら
「海、このうた、大好き~~~。元気になる。大好き!」と満面の笑みで熱唱。
リビングにいた、空と海と私で合唱しました。
学校の連絡帳を見たら、朝、先生がお話を聞いて下さって、朝の会の気持ちを伝える場面で
(そんなプログラムがあるなんて、海の学校ならではです。)
クラスのお友達の前で、ちゃんと、朝、悲しい気持ちだったの、、、。と
伝えられたこと。その後、気持ちを切り替えられたこと。を報告して下さいました。
いつも、先生やヘルパーさん達に支えられていることを感謝していますが、
支えられているだけではなく、お話で、電話で、連絡ノートで、海がどんな風に感じ、
どんな風に過ごしたのかを、あたたかく届けてくださることを心から感謝したいと思います。
私の心の状態で、海を傷つけてしまうことは多々あるけれど、どうにもならない、
かたく、でこぼこになってしまった道を、平らにして、整えてくださっている事を
忘れないでいられる心でありたいです。
朝、誰も応援してくれない、先生に声が届かないなんて、悲観的になってしまったことを
反省しました。
海のお母さんはまだまだ新米ママです。年齢は立派なのに、、、(笑)。
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by soratoumihouse
| 2011-12-08 22:14
| 海のこと