心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

カテゴリ:海のこと( 224 )

 一人じゃなかった

 今朝は、途中までは良かったけれど、学校行くまで、後、残り半分というところで

 海がわたしのところにやってきた。

 「アスファルト(ミスチルの「擬態」という唄)を、車で歌いたい。」

 「いいよ~。お母さんも大好きな唄。車でかけてあげるね。」

 
 3分後、海が、またやってきた。

  まさかとは思うけど、確認パレードを始めようってわけじゃないよね。

  お願い、やめて~~。今日お母さん、なんか気分がブルーなの。

 「アスファルト歌いたいの。車で。」

 深く呼吸をして、

 「いいよ。車でかけてあげるね。」


 3分後、海が、どんより顔で寄ってきた。

  ドラえもんに、どこでもドアでも、タケコプターでも、スモールライトでも

  何でもいいから出してもらって、逃がしてほしかった。私を。

 「アスファルト、歌いたいんだもん。」

  海、ごめんね。お母さん、今日は自信ない。作り笑顔は厳しいよ。

  と思ってしまったけど、もうこれで、納得してくれるかもしれない。と思い、

 作り笑顔をして、

 「わかった。車でかけるね。」


 3分後、今にも泣き出しそうな顔の、海がやってきた。

  空は、とっくに学校へいってしまった。

  外の景色も今日は、私の味方はしてくれないらしい。応援なしか。

 「アスファルト、歌いたいの~~~。」


 何も言ってあげられないまま、多分すごく嫌な顔で、リビングから出た。

 先生、助けてください。先生、、。 でも声が届くはずもなく。

 少しして、リビングに戻ると、海はうつ伏せて、小さく震えて、小さくうなっていた。


 全く気にしないように、自然を心がけて、

 「学校の準備をしてね。」

 「出来ないも~~~~ん!」


 暗くて、どんよりして、寒くて、まさに今日の天気みたいに、重い空気と時間が

 リビングに流れていた。


 もう家を出ないと遅刻する時間が、刻々とせまっていた。

 「ねえ、海、もう学校遅れちゃうよ。早く用意をして!」

 「だって、先生と話したいの。」

 「先生とお話したいなら、学校行かないと話せないよ。」

 「だって、だって、アスファルト歌いたいの。」

 「だから~、車でかけるっていったでしょう。約束したでしょう!」

 「あ~~~~~~もう~~~~~」

 諦めたのか、私が怖かったのかはわかりません。

 学校の支度をして、何とか車に乗ることができました。



 御希望通り、「擬態」の曲をすぐさま選んで、流したものの、お互いにルンルンに

 なるはずもなく、無言のドライブ。

 近くて遠い学校に着きました。


 「お部屋にお母さんもいってほしい。挨拶できないかもしれない。」

 「わかった。行くから。」とだけしか言えませんでした。


 玄関で迎えてくれる先生にも、クラスで迎えてくれる先生にも、

 私自身が、気持ちの良い笑顔は出来ませんでした。

 先生、ごめんなさい。



 
 学校の後、今日はヘルパーさんと過ごさせてもらい、夕方、帰ってきました。

 そのヘルパーさんは、我が家が引っ越してきて、海が診断のついた3歳頃から

 お世話になっていて、海がまだ日本語らしい言葉を話せなかった時から

 海と私達家族の寄り添って支えてくれた人です。


 玄関から大きな荒れた声で、海の声が聞こえました。

 「アスファルト歌いたいの~~~」

 こんな日もありますよね。

 空も、口には出さなかったけれど、またか、、。という顔をしていました。

 神様は、私を試されているのかもしれない。

 海と過ごすための、必要な忍耐力が備わっているかどうかを。


 諦めて、心も寒くて、下におりていきました。

 ギャーギャーしばらく叫んでいたけれど、神様はわたしを最後まで一人にはしませんでした。

 そのヘルパーさんが私の代わりに、海と話し、海の気持ちを違う方へ向けられるように、

 もっていってくれました。

 すごいな~。やっぱり海をみてきてくれた人なんだな~と感謝の想いでいっぱいになりました。


 あの帰ってきた時の状態が、まるで嘘のように、本当の笑顔でいる海。

 「アスファルト聴いたら(DVD希望)学校の片付けやるね。」

 と自分からにこにこして言っちゃって、

 もちろん私もにこにこで、「うん」じゃなくて「そうだね。」って言って。


 「擬態」の曲に頭出ししてDVDをスタートすると、リビングを往復しながら

 「海、このうた、大好き~~~。元気になる。大好き!」と満面の笑みで熱唱。

 リビングにいた、空と海と私で合唱しました。


 学校の連絡帳を見たら、朝、先生がお話を聞いて下さって、朝の会の気持ちを伝える場面で

 (そんなプログラムがあるなんて、海の学校ならではです。)

 クラスのお友達の前で、ちゃんと、朝、悲しい気持ちだったの、、、。と

 伝えられたこと。その後、気持ちを切り替えられたこと。を報告して下さいました。


 

 いつも、先生やヘルパーさん達に支えられていることを感謝していますが、

 支えられているだけではなく、お話で、電話で、連絡ノートで、海がどんな風に感じ、

 どんな風に過ごしたのかを、あたたかく届けてくださることを心から感謝したいと思います。


 私の心の状態で、海を傷つけてしまうことは多々あるけれど、どうにもならない、

 かたく、でこぼこになってしまった道を、平らにして、整えてくださっている事を

 忘れないでいられる心でありたいです。


 朝、誰も応援してくれない、先生に声が届かないなんて、悲観的になってしまったことを

 反省しました。

 海のお母さんはまだまだ新米ママです。年齢は立派なのに、、、(笑)。

 
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by soratoumihouse | 2011-12-08 22:14 | 海のこと | Comments(14)

ぼくは いい子なの?

 
 昨日は空のことを書いたんだから、今日は僕が話題提供してあげる!と思ってのことなのか、

 今日は、ブログに、夜ごはんのレシピでも載せようかなぁ~とぼんやり考えていたところに

 「ピンポーン!」と海が、放課後 過ごさせていただいている(日中一時ケアという

 サービスを利用して、遊ばせてもらえる)スタッフの方と帰ってきた。

 「おかえり~」

 とドアを開けたら、明らかに曇り顔。

  (きた~~~~、そうよね、、ずっと、ごきげんが続くわけではないですよね~

    わかってます。わかってます。たった今、覚悟を決めましたよ。)

 何かあったかなと思い、スタッフの方に尋ねたら、やはりテンションが落ち気味だったらしい。

 スタッフの方も海のデリケートな部分をよくわかってくださっているので、

 あまり詳しく、海の見ている前で、話さない方がいいだろうと判断して下さったのでしょう。

 明るい笑顔で「海くん、またね~、さようなら~」

 と挨拶して、シンプルに対応してくださいました。(ありがとうございます)


 その挨拶するときの、海の表情を届けられないのが残念ですが、海の今出来る、最大限の笑顔を

 不器用に、でも一生懸命作っていました。

 そんなに頑張らなくていいんだよと言ってあげたいぐらい、ひきつった、笑顔。

 笑うんだから、口角をあげて、にっって力をいれればいいんだよね。って

 きっと一生懸命考えたんだと思います。


 ドアがしまった途端、お家モード全開の海に、変~~~~~~身っ!!

 あの目薬のCMみたいに、きた~~~~~~~~~~~っって感じ(汗)。

 「いやだいやだいやだ ~~~~~~~~~~~っ。

    ドキドキする~~~~~~~~~っ」

 ドキドキしてるのは私ですけど、、、、。と思いながら、まずは海の話を聞かないと。

 聞こうと話は聞いてみたものの叫んでるので、これはもう、少し様子見だなぁと判断し、

 ゆっくり後で話を聞くね と海を玄関の所に置いて、私は2階のリビングに上がりました。

 
 わ~~~~~~~~~~~~~~~~~~んと泣き叫ぶ声をリビングで聞きながら

 すごく苦しいけど、海、がんばれ!とエールを送りながら、上がってくるのを待ちました。

 しばらく叫んでいましたが、誰も降りてきてはくれないと諦めたのか、上がってきました。

 それでも私は、心を鬼にして目を合わせず、黙っていました。

 すると、よく小さい子が、気持ちいいくらい全開の声で、床に寝そべり、足をバタバタ

 だだをこねている様な、まさにそんな感じで、

 「やだやだやだやだ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」と

 第2回目のきた~~~~~~~~~~~~~~っのスタート。

 虐待でもされてるんじゃないかと通報されやしないかと、嫌な汗が出てきましたが

 ぐっと我慢。

 少しして、叫ぶのもおちついてきたので、海に言いました。

 「ねえ、海、海はやだ~~~~って叫んでいたけど、お母さんもいやだったんだけどな。」

 と最初に、私の気持ちも伝えてから、海の話を聞き始めました。


 少し落ち着いたので、ゆっくり向き合って、話を整理し、推測しながら聞いていきました。

 (そんな感じなので、事実と違うかもしれませんが、、、、。)

 海が、言いたいことは2つあり、一つは、スタッフの方が、多分海が喜んでくれると思って

 言ってくれたのだと思います。家のリースをみせてほしいと。

 けれど、海は見せたくないと言うのです。

 「どうして?」と聞くと、

 「だって、ドキドキするの。さわるのやだ。海の大事なリースこわれる やだ、、。」

 「そっか。でも、見る人は大切に見てくれるから、壊れないよ。嫌なんだったら、なんで

  いやって言わなかったの?」と聞くと、

 「だって、先生に(スタッフさんのこと)ダメって言ったら、悲しい。」



 だから言えなかったんだね。壊れてしまったら嫌だし、見せるのはドキドキしちゃう。

 だから見せたくないけど、それを言ったら先生が悲しいから可哀想だと言いたいのね。

 
 苦しいね。難しいね。頑張ったね。、、、でも私は一番最初に、優しいね、海、と

 声をかけました。


 その後で、どうしても見せるのにドキドキして、悲しい気持になってしまうんだったら

 「ぼくは、ドキドキしちゃうから、お母さんがみせてくれるよって言えばいいんだよ

  そうしたら、先生もわかってくれるし、悲しくならないからね。」と伝えると、

 「ぼくは、いい子なの?」としょんぼりした顔で聞いてきました。

 「もちろん!海はいい子だし、優しいね」と言うと少しほっとした様子でした。



 これで今日は終わるかなと、思っていたら

 「まだある。」

 あ、、、まだあるんだ、、、、こりゃ~、今日もロングコースですね~~と大きく息を吐き、

 「何があるの?」と聞くと、

 今日過ごさせてもらっていたところで、クリスマスのリースを作ったらしのですが、

 見せて、見せたい、見て、とか色々ごちゃごちゃになってきて、私はてっきり、

 作ったのを見せてといわれたのが嫌だったんだと思って聞くと、違うと首を振ります。

 もしかして逆で「見せたかったの?」と聞くと、コクンと頷きました。

 推測ですが、海の作ったリースを見せて と言ってほしかったらしいのです。


 それは、難しすぎるよ。海~。見せてと言われたらドキドキしちゃうときもあれば、

 見せてと言ってくれないからと、悲しみの中に落っこちていってしまう。


 海が、たどたどしく話した事を、推測しながらなので、本当のところはわかりません。

 でも、玄関でみせた 最大限に頑張った笑顔と、先生が悲しい と相手の気持ちに気付けた事は

 私は評価してあげたいと思いました。


 頭の中がぐちゃぐちゃで、パニックを起こしながらも、ぼくはいい子なのかなと

心配になって苦しくなる海を、やっぱり私は抱きしめてあげたいと思いました。


 
 玄関に置きっぱなしになった学校のリュックを持ってきてね!と言うと、泣きながら

 「がんばれ、がんばれして。」と言うので、

 もうこうなったら、なんでもやりますよという思いで、

 「がんばれ、がんばれ、う~み!がんばれ、がんばれ、う~み!」

 と全開で応援したら、しょんぼり顔で、

 「あっちで、やってほしいの、、、。」とリビングのドアを指差します。



 フッフッフッツ、もう私の余力はZERO~~~~.あなたに従います。王子様。

 お母さんの疲れを察した、DSをやっていた空が、おれもやるよ と私の横に立ち、

 ドアの所に二人で立ち、手も身体も、全身を使って、

 「がんばれ、がんばれ、う~み! がんばれ、がんばれ、う~み!」と応援したのでした。


 本当の笑顔が戻った海は、「ぼく、がんばった?」と抱きついてきましたが、

 海がみてないのをいいことに、私が、強引な作り笑顔で「がんばった がんばった」と

 言うのでした、、、、、。


 ブログに叫んじゃおう!私もがんばりました~~~~~~~~! チャンチャン。


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by soratoumihouse | 2011-12-06 23:30 | 海のこと | Comments(8)

 知りたいと願う心

 海は今日も「かぞえうた」をDVDを観て歌いたい!
 
  (最初のかぞえ~うた~というところ位しか、まだ歌えないけど。)

 YOU TUBEで「かぞえうた」をみたい!と私にお願いしてきました。

 昨日の映像と曲と桜井さんの声が、海の中に強く残ったのでしょう。

 もちろん嬉しいお願いだから、いいよと、まずはDVD。

 最初は「このうた すき」と言って画面を真剣に観ていました。

 曲が始まって、間もなく海の目に涙が。

 その後、すくっと立って、いつものリビングの往復をし始めました。

 大丈夫かなと思っていたら、急に止まって

 「みんな、悲しいの?」って聞かれて。

 「そう、お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも

 こどもも、小さな赤ちゃんも、いっぱい死んでしまったから。」

 その後、少し考えるような間があって、、、

 また往復し始めました。

 私はDVDのうたに心を奪われて、走る海をふと見たら、

 泣いてる。

 走りながら、涙をぬぐいながら、泣いてる。

 海を知らない人が見たら、変な子、おかしな子 と思うでしょう。

 でも、この走りながら泣く海は、自閉症そのものだな。と納得してしまいました。

 
 悲しい気持ちは止められない。でも走るのも止められない。

 これが 海なんです。


 その後、YOU TUBEの「かぞえうた」を一緒にみました。

 今日は、驚いたし、海の想いの強さに胸をうたれました。

 
 やっぱり、観ていくうちに、海の瞳に涙が光っていました。

 そして、映像が変わるのをみて、心にひっかかる場面になると

 私に質問してくるのです。


 「みんな、どこ行くの(亡くなってしまった人)?」

 「いっぱいの人が死んでしまったけど、みんな神様のいる天国に行くんだよ。」


 「(がんばろう!と手をあげている人たちのシーンを見て)
  
  (海も手をあげながら)がんばろう! 言ったら、くるの?」

 「誰が? 天国にいった人たち?」

 「うん」


 「どこに?」と私が聞いたら、

 「(下を指差して)街に、、。」


 「あぁ、天国にいった人たちが、帰ってくるかって事?」

「うん」


 「うーうん(首をふって)、天国にいったみんなは ここには帰ってこないの。

  でも、みんなで神様といるから寂しくないよ。きっとね。」


 「Sお姉ちゃんいる?(亡くなった私の大切な先輩のこと)」

 「天国にいるよ。」


 「みんな知ってる(Sお姉ちゃんのことを)?」

 「そうだね、みんなは知らないね。」



 「(手を合わせる人たちを見て、海も手を合わせながら)

  海も行きたい。(手を合わせ祈る真似をしてる。)

  行って、やりたい(祈りたい)」


 

 本当に驚きました。

 私の方が海に押されている感じでした。

 亡くなった人たちへの想い。

 がんばろう!って言ったら、また戻ってきてくれるんじゃないかという想い。

 戻れないことを知ったら、自分がそこに行って祈りたい。と願う想い。



 知りたいという想いは、海を大きく成長させている。

 なんか、私の方が恥ずかしくなりました。

 すぐには行けないけど、海の想いは大切にしなきゃと思いました。




 海には最後にこう言いました。

 「お母さんも、海も、いつか神様のとこにいくんだよ。

  でも、いつ行くのかは、神様だけが知ってるの。

  お母さんも天国に行ったことがないからわからないけど

  きっと、神様と沢山の人と笑って過ごせるんだと思うの。」


 

 海が何を感じ、何を理解し、何を思ったかはわかりません。

 わからない事がいっぱいだけど、私に出来ることは

 伝えること。

 間違ってるかもしれないけど、逃げずに伝えたい。

 
 海は、今の海の全部で出来ることを、私に伝えてくれたから。



 DVDを観る前、実は、、、、、、。

 今日は、海はヘルパーさんとルンルンで家に帰ってきました。

 ヘルパーさんと別れて5分後、学校のリュックからどうしても

 歯ブラシセットを出して、もとの場所にしまえない!しまえない!と

 私の説得むなしく、1時間半。

 歯ブラシをしまうタンスの引き出しとにらめっこでした。



 空をサッカー教室から、サッカーの夜練に送るために海はおいていけないから

 連れて行き、帰ってきたら、少し気持ちが変わったらしく自らタンスにしまいました。


「海、えらいね~。

 がんばったね~。よくがんばったね。」

 と言ったら、

 わ~~~~~~んと抱きついてしばらく泣いていました。



 そしてやっとおちついて、かぞえうたのDVDをみられる流れになったのでした。

 

 海の1日を想うと、想像をはるかに超えた1秒1秒のつながりなんだろうなと。

 海、頑張ってるんだね。

 お母さんも、忘れないうちにとブログ頑張ったよ(笑)。

 
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by soratoumihouse | 2011-12-02 01:36 | 海のこと | Comments(4)

 海の涙

 
 いちばん最初のブログでも家族の紹介をしましたが、

 次男の海は、知的な遅れのある自閉症児です。

 海はとてもデリケートな心の持ち主です。
  
 決して怒っているのではなく、~するんだよ。~しないでね。

 位の指摘レベルが強く強く心に突き刺さります。

 失敗がとても苦しくて、いい子でいたいという思いが強いのでしょう。
 
 そう出来なかった時、苦しくて、悲しくて、辛くなってしまうのです。

 苦しくて、悲しくて、辛い。

 私たちにもそんな時はもちろんあります。

 でも日常生活において、指摘レベルのことばが心に突き刺さる感覚をもっていたら、

 自分に置き換えて想像するだけで、どんなに苦しいだろうと思います。

 想像の世界だけでも苦しいのに、それが自分に身体の中の生きている感覚

 だとしたら、わ~~~~~~~~~~~~って叫びたくなるに違いない。

 それが、まさに海の生きづらさなんだと思います。

   

 今日の朝も、ボロボロでした。

 朝、私よりほんの何分か早くリビングにおりた海。

 私が洗濯物を外に干している間のわずかな時間。

 おそらく、空と海の間で何らかのやりとりがあったのだと思います。

 よくはわからなかったのですが、空が寒いから毛布をかけた方がいいよ。

 みたいなことを、空は親切で言ったのだと思います。

 でも海にはそのことば(指摘)が耐えられなかったんでしょう。

 いつもの事ですが、大丈夫だよ。怒ってなんかいないんだよ。

 心配して言ってくれたんだよ。と説明してももうダメ。

 「ああああ~どうしよう。どうしよう。どうしよう。」って

 叫んで、泣いて、暗い暗い闇の中におちていってしまうのです。

  
  
 今日はどうにもならず、どうしようの後は「寝たい、寝たい、寝たい」と

 叫んで、学校の用意も出来ず、ずっとうつ伏したまま。

 時間だけが過ぎ、早起きしたけれど、結局学校に送る時間。

 一緒に用意しようと、グダグダでワーワー言ってましたが、何とか準備をして

 泣く海を車に乗せました。

 車の中でも「寝たい、寝たい、寝たい」と物凄い声で叫び

 私の精神が苦しくなって、ミスチルの「365日」を海の声を消すくらいの

 大きさにボリュームを上げ、歌って心をおちつかせ、何とか学校到着。

 海は心が限界に達し、大粒の涙をポロポロと流してクラスに入っていきました。

 心がそんな状態なのに、泣きながら、先生への朝の挨拶がうまく出来ないかもしれない。

 と凄く気にしたりして。

 寝たい。挨拶うまく出来ない。どうしよう。パニックです。

  
 
 それでもそんな海と疲れている私を、先生方があたたかい笑顔で迎えてくれる。

 海にはよく来たね。話をきくよと。

 私には、お母さんよく連れてきてくれたね。って。

 本当に先生、ありがとうございますという想いで溢れます。

 

 そして、少しずつ海の気持ちが先生方の愛情で、おちつきを取り戻してくれる。

 私は安心して家に帰れる。

 海は家族だけでなく、先生や、ヘルパーさん、それはそれは沢山の人の愛情によって

 育てていただいているんだと。

 幸せです。




 夜、海も「かぞえうた」が大好きなので「かぞえうた」のYOU TUBEを

 初めて膝にのせて見せたんです。

 あの震災の時の映像が流れ、「かぞえうた」のうたの中にひきこまれました。

 海が「悲しいの?おうちなくなったの?」と

 小さい声で聞いてきました。

 「そうだね。みんなみんな大きな波がつれていっちゃっの。」

 「いっぱいの人が死んでしまったの。」

 わからなくても伝えたいと思って。

 二人で静かに、その映像をみていたら、

 海が小さい手で、自分の顔をなでていて。

 のぞきこんで見たら、何も言わずに涙を流していたんです。

 海の涙は、静かに、ずっと流れていました。、

 私も涙が溢れてしまいました。



 
 難しいことはきっとわからない。

 でも海の心に知らぬ間に育っていた あたたかな感性を

 私は今日、知ることができた。

 辛く苦しい涙だけではなく、

 何かを感じ、自分じゃない人の苦しみや悲しみを感じた海。

  

 私が人として何より育ってほしかった感性です。

 育っていたんだね。

 みんなに育ててもらったんだね。

 嬉しいよ。

 本当に嬉しいよ。

 その涙はきっと悲しみの中にある人に届いていると、信じています。

 
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by soratoumihouse | 2011-12-01 01:02 | 海のこと | Comments(12)