心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

初めて電車に乗れなかった日

海の爪が少し伸びていました。

学校で爪切りの仕方を授業で習ってから、手の爪は、自分で切ったり、上手に切れないので手伝ったり・・・。


海の中では、最近、自分で爪を切ったのに、何故、また爪を切らなくてはならないのかが、

わからなかったし、切らなくてはいけないことが嫌だったのでしょう。


学校に行く時間間際だったので、伸びているから、お友達をけがさせてしまったら大変だし、

汚いのもよくないからと説明して、私が切りました。


海は、納得できませんでした。

切ったばかりなのに・・・。

何でなんだ・・・。

ぼくの爪切りは、○なの?×なの?


○か、×かだったら×だったから、少し切ろうね・・・と切ったんだよ^^・・・。

切った爪を見せて、こんな風に切れてたら○!^^と説明してみたけど、

耐えられない気持ちが、はるかに上。

(そこで、切ったのは○だったけど、切り方が×・・というと、今の海には納得できなくなってしまうので、

あえて、厳しく。)


「もう、ぼくは爪を切らない!

ぼくは、出来ないんだ!

ぼくは、ダメなんだ!

ぼくは、もう、爪を切らない!」


そう、最近の海は、うまくできなかったこと、うまくいかないことがあると、

「自分はダメだ→できないんだ→もうやらない」という方向へと一直線。


すべてが何でも出来る人がいないこと。

最初から上手に出来る人もいないこと。

説明してみるけど、こうやっておちているときは、こんな説明なんて、受けとめられないのよね。


そう、これは、障害の有無に関わらず、空だってそう。

正論はわかってる。

でも、それがわかっていても、出来ない自分が悲しかったり、悔しかったり、もうグチャグチャで、

出来ないんだ!もう無理だ!となってしまうのでしょう。


つい、母親は、子どもを正論で責めてまいがちな生き物。

子どもは、そんな母にうんざり・・・ね。


「大丈夫。ゆっくりね、うまくできないところは手伝ってもらいながら、きっと上手に切れるようになるよ!」

と言ったけど、一度、深い海の底におちた海は、気持ちを切り替えられませんでした。


「ぼくは、爪切りもできない。

ばくは、マラソンもできない。

ぼくは、運動もダメ!。

何も出来ないんだ~~~!」


そう言いながら、玄関に向かう海。


「大丈夫、海は、いろんなことが出来る。難しかったら手伝ってあげるからね!」そう言って、

激しくおちこむ海に、「いってらっしゃい!気を付けてね!」と、声をかけ、

海は、小さ小さな声で、絞り出すように、「行ってきます」と言い、玄関の扉は閉まりました。


大丈夫かな・・・。

心配でした。


出て行って3分くらいしたら、海の携帯から電話がありました。

「海、どうした?」

少し間が合って・・・。

「もう!しらない!」


小学6年生の、小さな海の想いのいっぱい詰まった、私への抵抗のことばでした。


電話が切れました。


心配でした。

電車に乗れるだろうか・・・。


まず、学校に電話をし、担任の先生と代わってきただいて、事情を説明していたら、

また海から電話が来ました。

一度、先生との電話を切りました。


ちょうど、電車に乗っているくらいの時間です。

「海、電車に乗れた?」

半べそになった海が言いました。

「乗ってないの。」


「じゃあ、今、どこにいるの?」

「公園のところ。もう、ぼく、先生に言う!」


「うん、うん、わかった。

今日は、スクールバスはやめて、学校に電話するからね、

お母さん、学校に送ってあげるから、動かずにそこで待っていてね・・・。」


「うん。」

小さな声で返事をしました。


車で迎えにいくと、公園から、しょんぼりとした海が来ました。

「先生、お話聞いてくれるって!だから、いっぱい聞いてもらうんだよ^^。」

コクリと小さく頷きました。


学校へ行く車の中で、(乗っている時間は数分)音楽を小さい音でかけながら、

海に言いました。


「海は、いろんなことが出来るようになったね~。

跳び箱もとべるようになった。

給食も、野菜もいっぱい食べられるようになった。

○ブウェイのサンドイッチは、野菜多めで頼めるもんね。

マラソン大会では5位になったしね!

ほんと!いろんなことが出来るようになったね~。」

できるようになったことがいっぱいあって、お母さんは、それが本当に嬉しんだ・・・ということを、

シンプルに伝えました。


「今日ね、気持ちがモヤモヤしたときに、自分で電話をかけてこられて偉かったね・・・。

お母さんは、それで、安心できた。うん、偉かったね!

電話かけてくれなかったら、ずっと心配していたし、迎えにいけなかったから・・・^^。」

多くは語らず、先生にお任せしようと思いました。


少し早く到着してしまったけれど、いつもの優しくて、あったかい笑顔の担任の先生が、

海をあたたかく迎えてくださいました。


「よろしくお願いします。」頭を下げて、海と別れました。

海が3.4年生の頃は、よくこうやって、先生に、おちた海を預けて学校を後にしたな・・・と、

懐かしく思たっと同時に、海の成長を感じました。


家に着くまでに、気持ちのモヤモヤや、正論、うまくできない自分、受けとめられない自分、

いろんな想いと闘っていたであろう海を想っていたら、何だか泣けてきて、

そんなに陽は射していなかったけど、サングラスをかけ、運転して帰りました。


人の成長は、苦しみを伴うもの。

すごく実感して、海の成長に感謝して、安心して受けとめてもらえる先生や学校に感謝して、

海、頑張れ!と心から願う朝でした。

読んでいただいて感謝です。
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Commented at 2014-09-26 17:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by soratoumihouse at 2014-09-29 19:54
鍵コメントのmさんへ
mさん、海のこと、いつも褒めて、認めてくださって、どうもありがとうございます(*^_^*)。
私も、泣いたり、怒ったり・・・ですよ^^。一緒ですね^^。
mさんの優しい心は、すごく素敵だと思います♪
コメントを読みながら、いつも感謝の想いで、幸せです。
海に伝えますね♪きっと喜ぶわ~♪
by soratoumihouse | 2014-09-26 11:28 | 海のこと | Comments(2)