心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

矛盾と向き合いながら

海の自力通学への道も、少しずつ、少しずつ、順調に進んでいます。

昨日は、横断歩道の渡ったところで、今日は、横断歩道手前で・・・というように、

少しずつ海が一人で行く距離を長くしています。


私は、海が行くのを見えなくなるまで、人混みの中に消える海を、目で追ってしまいます。

そして、海が見えなくなったら、振り返り、元来た道を帰る。


まだ、胸がキュ~っとなりながら、家へと戻る私。


平日なんて、毎日、学校で過ごして、そのままデイサービスで過ごさせてもらって、海と離れているのに、

何故でしょう・・・。

たまらなく海とバイバイする瞬間が、キュ~~ってなるんです。


こうして大きくなっていくんだ・・・という想い。

今の学校にいる間は、ずっと送っていくのだと思っていたからかな・・・。

すごく海が大きくたくましく見えて・・・。


でも、やっぱり、海が学校に着いたと携帯電話から電話が来るまで、とっても心配。

そう、何が心配って、海が知らない人に連れ去られてしまうかもしれない・・・という恐怖より、

海が、知らない人に声をかけて怒らせてしまい、

「なんだ!おめえは!ちょっとこっち来い!」とか言われて、暴力でもふるわれたらどうしよう・・・って。


2・3年前の海だったら、とてもじゃないけれど、知らない人に必要以上に自分から声をかけるなんて、

考えられませんでした。


だけど、今の海は違います。

変に自信を持ち始めました。


いいことは、いい。

いけないことは、いけない。


沢山の社会でのルールやマナーを、日々の生活の中で学んでいます。

タバコは身体に悪い。

でも、スクールバスで待っているときに、タバコを吸っている人が沢山いる。

なぜ、身体に悪いのに吸うのですか?と、真顔で、その吸っている人に声をかけかねない。


何か、海の中でのルール違反の人を見ると、なぜ?いけないことしているの?

言ってあげないと・・・と、素直に海は思うんですね。


私が側にいれば、それは言わないよ・・・と止めてあげることができます。

でも、海が1人だけだったら、言ってしまうかもしれない。


何が一番不安って、それです。

なので、海を1人で待たせる前に、海に伝えないといけない・・・と、

海に話しました。何度も。


「いけないことをしてる人を見たら、いけないよ!と言いたくなるよね?」

「うん。」と海。


「でもね、タバコを吸うのもそうだし、悲しいんだけどいけないことをするのも、その人が選んでしていること。

だから、海はその人ではないから、その人に、やっちゃいけない!と伝えてはいけないんだよ!」

「どうして?」と海。


「これも悲しいんだけど、怖い人がいてね、そういう風に注意されると、頭にきて強く怒ったり、

なぐったり、テレビとかで見たかもしれないけど、すごく怖い人は、包丁とか怖いものを持ってくる人も

いるんだよ。」

「朝、ぼくテレビで見たよ。あ~いう風になっちゃうの?」と海。


「そうそう。悲しいけど、そういう怖い人がいるんだよね。

だから、海は、いけないことをやっていると思っても、絶対、その人にお話ししたらいけないよ。

心の中で思うだけ。言わないよ。」


すると、海は言いました。

「我慢するの?」


そのときハッと思いました。

海にとっては、それは大きな我慢なんだな・・・と。


なんて真面目で、なんて切ないのでしょう。


私たちは、自分の判断で、言う相手を選んで話すことができます。

また、言うべきことかどうかの判断も、一般常識という基準の中で判断することができます。


それを判断するのは、海には難し過ぎます。

ただただ、ひたすら、一つ一つ、問題が起こった時に、教えていかなければなりません。


いけないことをしている人に、いけないと言えるシチュエーションもありますよね。

たとえば、公園なんかで、子どもが悪いことをしていたら、いけないと教えてあげることができる。


でも、海は、どこまで、何を、どんな人には言っていいかまでは、その場で判断できないので、

言わないようにする選択をさせなくてはいけない。


これが、すごく海にしてみたら、矛盾しているように思うのでしょうね。

矛盾を自分の中で消化するって、とても難しいですよね。


いけないことを、いけないと伝えることは、海にしてみれば、

教えてあげるのだから親切と捉えていたでしょうし、我慢することは、とっても辛いですものね。


本当に、頭も心もいっぱいいっぱいになっちゃうね・・・。海・・・。

真面目で、素直で、頑張り屋さんの海。


誰も理解するのは難しいだろう世界観をがっつりもっている海。

その世界に、1日何度何度も入っては、生きている海。

でもその世界から1歩出れば、私たちが生きている厳しい社会での生活が待っていて・・・。

厳しいばかりじゃないけれど、頭と心をフル回転。


そんな海が、いろんな我慢をしながら、それでも1人で頑張れるようになるんだ!と前を向いている。

だから、海とバイバイして、別れるときは、そんな海を想うから胸が苦しいのかな・・・。


私も前を向かなくっちゃね!

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Commented at 2014-06-19 10:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by soratoumihouse at 2014-06-22 20:44
鍵コメントのWさんへ
ありがとうございます。
私の心配をよそに、出来るんだ!やりたい!という想いに溢れている海です。
そうですよね。自分がされたら嫌なことを人にしないというのは、子育てにおいて私もとても大事にしていることです。
誰でも最初から出来る人はいないし、海も時間はかかるかもしれないけれど、諦めずに、大切なことが少しずつ少しずつわかっていくと信じています^^。
焦らずに、アドバイスに感謝して、海と共に成長していきたいです^^。
by soratoumihouse | 2014-06-18 20:36 | 海のこと | Comments(2)