心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

欲しかったメダル

7日(土)は、毎年、海が参加している特体連(特別支援学校体育連盟)のマラソン大会でした。

冬としてはあたたかい、清々しい晴天に恵まれました。


海の学校からは数名の生徒の参加でした。


去年から、海はメダルのことをとても意識し始めました。

メダルが欲しいけれど、そんなに甘くなくて、小学生男子は速い子がいっぱい。


去年は、何とかメダルをもらえなくても、色々と話して、なんとか涙なしで終わることができました。


今年はというと・・・。

・メダルを欲しいという気持ちはわかること。

・メダルをもらえるのは、1番2番3番に速くゴールした3人だけということ。

・一生懸命走ることが素敵だということ。

というようなことを去年同様に話して行きました。


海は、パパに伴走してもらって走ります。

学校でも朝の運動にマラソンをしたり、週末の出来るときは、パパと海で、

海沿いをマラソンしたりしていました。

マラソン大会直前は、学校で3回程、マラソン大会に出る子対象で、マラソン練習をしてくれました。

そのおかげもあって、海は、去年より速く走ることができました。


ゴール手前は、伴走者と離れて走れる子は、一人で走ります。

一生懸命走る海の姿は、輝いていました。


とはいえ、ものすごい人数が参加しているので、メダルはもちろん入賞も無理でしょう・・ということで、

表彰式までは居ず、会場を後にしました。


今年は、去年の経験もあってか、ゴールした海を抱きしめ、「頑張ったね~!」と褒めたら、

本人は、メダルのことも口にせず、達成感に満ちた表情でした。


あ~、良かった・・と海の成長を感じました。


そして、今日、9日(月)。

学校に海を送りママ友と話をしていたら、5.6年生がいつものように朝の運動のマラソンをしに出てきました。


海たちの朝の運動が終わり、まだママ友としゃべっていた私(笑)。

そうしたら、クラスの先生が、ちょっぴり報告してくれたのです。


しゃべっていたので、全然気づかなかったのですが、同じくマラソン大会に出た6年生の女の子が、

マラソン大会でいただいた銀メダルを首にかけて走っていたのだそうです。


その銀メダルを見てしまった海。

なんで、メダルをかけているのか、もう頭の中はメダルのことでいっぱいになってしまったようでした。


マラソン大会は、小学男子の部、小学女子の部というように、それぞれ分かれています。

中学生、高校生もいますから・・・。


スタートは、みんな混ざって走るので、海には、結果がそれぞれ分けられているということが、

やっぱり理解するのが難しいんですよね。


つまり、その6年生の女の子は、小学女子の部で2位になり、銀メダルをいただいたそうなのです。

でも、海は、その女の子より速くゴールをしていたので、なんでメダルを持っているのか、

わからなかったのだと思います。


あ~~~、そういうことだったのか・・・。

その女の子は、とっても足が速く、スタミナもあって、去年も金メダルいけるんじゃない!?と、

金メダル候補の子でした。


なので、納得~~~!

素敵です~~~!


けれど、海には、複雑な気持ちだったんでしょうね・・・。

海の気持ちになったら、すごくよくわかります。


去年よりも認知も上がり、メダルへの想いも途切れた訳ではなく、

むしろ、想いは強くなっていたでしょう。


それを聞いて、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、6年生の先生でも、同じ学年の先生でも、

海にそのことを伝えていてほしかったな・・・。と思いました。(先生、すみませんm(__)m。)


しかも、首にかけて走っていたら、それはやっぱり気になってしまうのも当然。

マラソン大会で、彼女よりも速く走ったことは理解できていて、

でも、男子と女子と結果は分かれているなんて、しっかり理解するのは難しすぎるし・・・。


このあと、学校で何もないといいな・・・と密かに祈るような気持ちでした。

しかし、やはり・・・。


担任の先生が連絡帳に、あった出来事を書いてくださいました。

朝の運動のマラソンが終わりクラスに戻った海は、クラスの先生に泣きながら話したのだそうです。


どうして、6年生のその女の子がメダルをもらえて、自分がもらえないのかを・・・。

その先生は、海の悲しみを受けとめてくださり、一つ一つ説明してくださり、

担任の先生がクラスに戻った時には、いつもの海に戻り、

「国語、算数(自立課題)が終わったら、メダルを作っていい?」と聞いたのだそうです。


そして、先生は笑顔で「いいよ!」と返事をしてくださり、

海と一緒にメダルを作ってくださいました。


デイサービスから帰ってきた海が、作ったメダルを見せてくれました。

「あのね、○○○さんのメダルね、こうやって(走る格好をして)走る人がいるんだよ。」


あ~、だから、海の作ったメダルにも、海が自分で走っている人を書いたんだ・・・。
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「わ~!すごい!いいね~!上手に出来たね!海、良かったね!」と私は言いました。

にっこりした海は、自分の部屋に飾っていました^^。


先生、ありがとうございます・・・と思って、私はリビングに行きました。

少しして、海もリビングに来ました。


さあ、お風呂に入ろうかな・・と私が準備をしていたら、

海が、言いました。


「あのね、どうしたら、メダルがもらえるの?」

海の表情はみるみる強張り、さめざめと泣き始めたのです。


あ~~~、やっぱりそうか。

そうだよね。

メダルを先生と作ってもらったことは、嘘ではなく、とっても嬉しそうでした。


でも、やっぱり、本物のメダルが欲しいよね。

きっと今日見た、本物のメダルが海の脳裏に焼き付いてしまったのでしょう。


そこから、短文で、極力わかりやすく、1時間。

海に話をしました。

海に、何度も確認されたけれど、今日は付き合いました。


そして、海は、泣きながら言いました。

「あのね、メダルをもらえないかもしれないけれど、メダルをもらえるかもしれないけれど、

速く走れるように、お父さんと頑張って練習したい。」


私は、1時間、心を鬼にして海に話をしていました。

・今、大会が終わったばかりだけど、一生懸命練習しなければ、速く走るようにならないこと。

・練習はやだけれど、メダルは欲しいということだけは、絶対無理なこと。

・頑張れば、メダルをとれるよ!とは言ってあげられないこと。

なぜなら、同じように頑張ろうと一生懸命練習してくるお友達も沢山いるかもしれないし、

どれだけ速い子がいるかもわからないから。


・マラソン大会の前にもはなしたけれど、メダルをもらうためだけに走るのではなくて、

一生懸命走ることが大事なこと。


・どうしたいのか、海が決めていいこと。


何度も、何度も、どうして頑張っても、メダルがもらえないこともあるのか?ということと、

ぼくは、一生懸命頑張ったのに、どうしてもらえなかったのか・・・ということを確認されました。


でも、難しいですもんね。

絶対もらえると約束出来るなら、もっと伝えやすいけれど、

頑張っても頑張っても、もらえないかもしれない。。なんて、今の海には酷すぎる・・・。


そして、海は、すごく考えていました。

その結果が、前途したように、泣きながら出した海の答えでした。


海が、あまりに切なくて、私は、もう涙をこらえるので必死でした。

「わかった!海のこと、お母さんいっぱい応援するからね!」そう言って、私はお風呂に入りました。


堪えていた涙が、湯船の中におちました。

どれだけ海が我慢したり、理解しようと必死だったかを想ったら、

なんともいえない切ない気持ちになってしまって・・・。


パパには海のいないときに、今日のことを話しました。

話しながらも涙が出てきてしまいました。


パパは理解し、海にあとで声をけていました。

「海、お父さんとマラソンこれからもがんばろうね!」って。


元気よく「うん!」と海はこたえていました。


男子は女子に比べて、圧倒的に人数も多いし、足の速い子もとても多いです。

だから、メダルは厳しいかもしれません。


でも、海が、挑戦したいと、涙を流しながら小さな心で決断したこと。

私は、海を誇りに思います。


海、頑張っています。

きっと、この想いは、どんな形で実るかはわからないけれど、海のこころの成長に大きな力となるでしょう。


長くなってしまいました。
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Commented at 2013-12-10 06:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Y.N. at 2013-12-10 16:06 x
頑張った結果メダルをもらえたという成功体験はたいへん素晴らしいものですが、頑張ってもメダルをもらえなかったという失敗体験を乗り越えた方がより多くのものが得られます。失敗しても、自己否定をしない子に育てることが本当に、本当に大切です。親のやるべきことは、セーフティネットを用意すること。失敗したときの立ち直させる段取りを考えておくこと。その上で失敗させてみる。とは言え、海くんはそう簡単には立ち直れないタイプなので、ご心配なのはわかります。
でも、失敗を避ければ「失敗がいけないこと」と学習したまま大人になってしまいます。だから、チャレンジすることにして、本当に良かったと思いますよ!(人ごとでは全然ありません)
Commented at 2013-12-11 07:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by soratoumihouse at 2013-12-11 21:11
鍵コメントのUさんへ
ありがとうございます(T_T)。
さめざめ泣かれると、ダメですね~。きゅんきゅんきちゃって・・。
でも、こうして、心が成長していくんですね・・・。
Commented by soratoumihouse at 2013-12-11 21:17
Y.Nさんへ
今年は、去年よりそんなにメダルにこだわらないかな~なんて思っちゃってたけど、そんな訳はないよね~(笑)。

学校で、先生にも色々お話してもらっているから、家では大丈夫かな~なんて思ったけれど、やっぱり家でも泣きたくなるよね。

さめざめ泣かれるのは、親として、本当にグッとくるけれど、家で心を開放できているのだから良かった・・と受けとめたわ~。

この経験が、また来年に繋がり、メダルをとれなくても頑張ることの喜びをわかる心に育てていけるようにしていきたいな・・・。

アドバイスありがとう♪
Commented by soratoumihouse at 2013-12-11 21:24
鍵コメントのM.Tさんへ
海のことを、いつも想ってくれて、どうもありがとう。

まだ、今の海にはとっても難しいことだけれど、きっと経験を重ねていくことで、沢山の学びに気づいていけると信じているわ。

応援ありがとうね・・・。
Commented at 2013-12-16 22:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by soratoumihouse at 2013-12-19 23:01
鍵コメントのpさんへ
海が、さめざめ泣くから、つい海の悲しい気持ちが伝わって、私まで泣いちゃった~。

私の想いも伝わったかな・・・。

いつも応援ありがとう。とても心強いです。
by soratoumihouse | 2013-12-09 22:49 | 海のこと | Comments(8)