心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

卒業したら・・・

海の通っている学校は、小学部までしかありません。

海は、幼稚部から通っているので、今年で8年目です。

海にとってみれば、各学年1クラスで、先生が3人、生徒6人のみの環境です。

温室であることに間違いありません。


私も、そのあたたかい環境の中に、どっぷり浸かっておりまして、気づけば、もう、海は小学5年生。

日々、感謝することの連続ですが、海の卒業は、刻一刻と迫っているんですよね。


海にとってのクラスメイトは、このクラスの6人です。

当然ながら、普通学級の子どもたちみたいに、コミュニケーションがとれるわけではなく、

知らない方がみたら、みんなマイペースで、友達を意識していないように映るかもしれません。


年齢が小さければ、小さいほど、そう映ったでしょう。

けれど、成長と共に、海の認知も上がり、今までは意識もしなかった部分を意識するようになりました。


何故、ぼくは、空が通っていた小学校に通っていないのかな・・とか、

どうして、この学校にいるのかな・・・とか、

そんなことは、何一つ疑問に感じていません。

今の学校に通っていることが、海にとっての当たり前だからです。


けれど、去年ぐらいから、卒業してしまうということが、海の中で、ぼんやりとわかったようでした。

ほんとうに、ぼんやりですが・・・。


また、去年、6年生が卒業することが寂しいという感情となって、今まで感じたことのない深さで、

湧き出てきたようでした。

そして、去年の卒業しで、6年生のみんなを送り出すときに、涙を流していた海でした。


「ぼくも、卒業するの?」

今年になって、海に、何回か質問されました。


「そうだね、海も6年生になったら、卒業するんだよ。」そう答えました。


また、「ぼくも、中学生になるの?」と聞くので、

「そうだね、6年生の次は、中学生だね!」と答えていました。


そう、答えていましたが、意外と、その後に続く質問はありませんでした。

卒業したら、どこへ行くの?とか、どこの学校に行くの?というような質問は、まだされません。


けれど、先日、海が言いました。

「ぼく、卒業したら、お友達できるかな。とっても心配なの。」


ついに、そんなことを考えるようになったんだ・・・。

そういうことを意識出来るようになったことは、喜ぶべきことだけれど、

また一つ、海の想いと、現実の厳しさが、海との間に大きな壁となって立ちはだかったなと感じる瞬間でした。


海は、まだ、自閉症であることも、知的な遅れがあることも、それによって沢山の生きづらさを抱えていること

も理解できていません。

当然、告知もしていません。


海は、中学進学にあたっては、おそらく支援級の判定になると思います。

海は、人の表情、言葉、行動、態度、声を、海のすべてで敏感に感じ取ってしまいます。


それは、間違いなく疲れる。

その都度、頭と心をフル回転しているからです。


海は、聞きとれているようでも、長文は聞きとれません。

でも、会話が出来ないわけではない。

一つ、二つの、ものすごい簡単なやりとりくらいなら、障害に気づかない方もいるかもしれない。


そうなると、親でも意識しないと、長文を話してしまうこともあるくらいですから、

よほど意識してもらわないと、普通~~に話しかけられることが多々です。


言葉が話せると、会話が出来ると、どうしても忘れてしまわれがちな海の苦手さ。

今の学校では、それを、意識して先生方が対応してくださったり、細やかに、海の気持ちを汲んでくださって

くれることで、海は、自分らしく、海のままでいられることも多いのでしょう。


海の、友達できるかな~・・・という素直な心配を感じるだけで、胸が締め付けられます。

もちろん、明るく、出来るよ~!と言うことが、今、私が言ってやれる精一杯のことば。


支援級であっても、支援学校であっても、海が成長して、言語数も増え、理解できることが増えるだけ、

より海の心には、鋭く突き刺さるものが増えてしまうのは、何とも悲しい現実だな~と思うのです。


認知が上がり、成長すれば、人の表情も、言葉も、行動も・・・みんな、そんなに敏感にならなくなったらいいの

にな。


でも、残念ながら、矛盾して、より敏感になるでしょう。

海の望む友達との関わりが出来るのをイメージすると、かなりハードルが高い。


海は、療育手帳でいえば、1番軽度です。

軽度というだけで、そんなに支援の必要がないと捉えられる現実も、がっつり今でも残っています。


私だって海を授からなければ、軽度と重度という字だけを見て、間違った判断をしてしまったかもしれません。


「ぼく、お友達出来るかな・・・」という言葉を聞いたときに、

「そんなことが言えるのね!すごいね!」と言って下さる人は沢山いるでしょう。


でも、本当は、言った言葉の中に潜む、海の心の叫びに気づいて下さる方が、一人でも多く増えてほしい。

その言葉の中に、ものすごい不安を感じているということ、そこが自閉症の苦しみなんだということに、

気づいて下さる方を増やしていきたい。


言葉が話せる子には、聞けて当たり前、話せて当たり前ではなくて、

一生懸命聞こうと頑張っていて偉いね、いっぱい考えてお話して偉いね・・。

そんな風に理解してもらえるように・・・。


軽度だから、支援級。

重度だから、支援学校。


そんな、簡単なことではないはず。

もちろん、判定を基準にしなければ、学校側も、対応しきれないのはわかっているけれどね。


言葉でコミュニケーションがとれるから、言ったことが通じるのではないということ。

言った分だけ、言った言葉を、表情や態度と重ねて、私たちが感じる何倍も強く感じてしまうこと。

本音と建前を理解することが、本当に難しい障害だということ。


今日は、ちょっぴり重い記事になってしまって、ごめんなさい。

でも、海の心の叫びと、素直な願いを理解してもらえるように、ときには親が声を大にして発信しなきゃね。


言語理解が出来ても、言葉を聞く度に、その言葉を重く受けとめていることを、忘れてはいけないな~と、

私自身、再認識しました。


海の心配を少しでも減らして、海の願うお友達ができるといいな・・・って思っています。

読んでいただいて感謝です。
今、パパが、「アロハ、ハウスだよっ!」と
芦田愛采ちゃん風に言ってて、思わず、
プッと笑っちゃいました^m^。
いつも応援ありがとうございます。
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Commented by ぽんた at 2013-07-01 12:35 x
はじめまして。
いつからか、こちらのブログにたどり着き、読ませてもらっております。
私の迷い、悩み、焦る気持を、心洗われる優しい気持にいつもさせてもらってます^^ありがとうございます。
海くんに素敵なお友達が出来ます様に♪
Commented at 2013-07-01 22:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by soratoumihouse at 2013-07-02 11:22
ぽんたさんへ
はじめまして^^。
ブログを読んでいただいて、感謝です。
私のほうこそ、ブログを通して、あたたかいメッセージをいただき、励まされてばかりです。

コメントを読みながら、嬉しくて、にっこりしてしまいました。
ありがとうございました(*^_^*)。
Commented by soratoumihouse at 2013-07-02 11:28
鍵コメントのUさんへ
いつも、海の幸せを願ってくれて、ありがとうね。

ほんと!もう1学期も終わり。1年あっという間ね。
私も、Uちゃんの息子ちゃんの幸せを、心から祈っているからね^^。
Commented by yokoyassii at 2013-07-02 15:59
言葉の中に潜む、心の叫び・・・ドキっとしました
息子の親友は障害があり、今中3です、彼が最近ひどく波が出るようになって、受験という言葉にとても敏感なんです
でも、少し彼の気持ちを理解できるかもしれません。海君ママにヒントを貰った気がします。ありがとうございます(^^)
Commented by soratoumihouse at 2013-07-02 22:49
yokoyassiiさんへ
中学3年生だったら、障害がなくても、受験や色々なことに敏感になってしまう年頃ですものね。まわりの友達、先生方や保護者の方々から、急に受験の話題が増えてきたのもあるんでしょうね。
自分は、どうなるんだろう・・・。きっとすごく不安なのかもしれませんね。

でも、こうして、yokoyassiiさんのような、あたたかい方が、その子の不安や変化に気づき、想って下さることが、障害をもつ子の母として、とても励まされます。

少しでも、不安がとれるといいですね。祈っています。
by soratoumihouse | 2013-07-01 00:02 | 海のこと | Comments(6)