心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

100年のあゆみ

昨日は、私が勤めていた幼稚園の「創立100周年記念式典」に、行ってきました。


都会の真ん中に、土のお庭と大きなけやきの木が、毎日、可愛い子ども達を迎えてくれる、あたたかい

幼稚園。


周りでは、次々と新しくておしゃれなお店がオープンして、街並みが、どんどん変わっていく都会。

でも、この幼稚園だけは、時がゆっくり流れているみたいに、変わらないのです。


私の人生の中で、『愛』を学ばせていただいた、なくてはならない大切な場所なのです。


その幼稚園が、100年という長い節目のときを迎えることができたこと。

それは、とても一言なんかで、語ることのできない、愛と祈りが織りなしてきた軌跡。


記念すべき100周年のお祝いを、沢山の幼稚園関係者の方々とできること、本当に幸せだな~と

思いました。


1912年に、アメリカ人宣教師が初代園長として設立。

当時、日本では、幼児教育はさかんに行われていなかった中でのスタートでした。


長い歴史の中、東京大空襲で園舎や礼拝堂が焼失し、焼け残った牧師館で、幼稚園を再会。

明治、大正、昭和、平成という4つの時代を、沢山の困難な壁にぶちあたりながらも、

続けてこられたことは、神様の愛と、子どもと共に過ごしてきた、歴代の園長、教師、保護者、

そして、かけがえのない子どもたちあってこそだと思いました。


幼稚園は、キリスト教で、毎日の保育の中に、必ず『祈り』があります。

神様という目には見えない存在に、今日という日が与えられたこと、とても嬉しいときや、お弁当の前に、

「ありがとうございます。」と感謝をすること、とても悲しいときに、素直に助けを求めること、

友達が病気で休んでいたら、早く元気にしてください・・・・と心から祈ること・・・。


子どもたちと、まあるくなって座り、心を静かにして、「神さまとお話をするとき=祈り」の時間は、

自然と、子ども達の心の中に、「感謝」や「安心」、「優しさ」という、精神的に、人として大切な『心』

を、育てていただいていたんだな~と、しみじみ思います。


「せんせい、~ちゃん、元気になってよかったね。」

「せんせい、ぼく、悲しかったから、神様にお祈りしたんだよ。」

そんな、何気ない、子ども達から湧き出てくる、優しい気持ちを知ることができたとき、

言葉では表現できない、優しい気持ちにさせてもらったことを、100周年記念礼拝(キリスト教なので、

礼拝という形をとります。)で、思い出していました^^。


そのあと行われた、記念祝賀会では、懐かしい昔の幼稚園の保育中の映像を観たり、

歴代教師の方の、懐かしいお話を伺ったり、今、ミュージシャンをしている卒園生のライブがあったり、

懐かしい方達と、歓談しながら、泣いたり、笑ったりしながら、楽しませていただきました。


以前、ブログで紹介した、もうすっかり大人の女性になっていた姉妹も、顔を見せにきてくれて、

思わず、感激して、嬉しくて、ハグしてしまいました。


二人とも女優さんみたいに美しくて、でも、やっぱり小さかったあの頃の面影もいっぱいあって、

タイムマシンがあったら、一日だけでいいから、あの頃にかえって、小さな彼女たちと

大好きな幼稚園で過ごしたいな~と思って、言ったら、彼女たちも、にっこり頷いてくれました。


職を離れても、こうして、長い長いときを、途絶えることなく幼稚園を存続させていただいていることで、

つながっていられる幸せは、感謝せずにはいられません。


キリスト教でも、仏教でも、目には見えない『神』という存在を、信じて、護られていると感じることができる

ことは、自然と、「感謝する」という心を育ててもらえる・・と、私は感じています。


「放任」ではない「自由」という環境の中で、子どもたちが遊べる幼稚園こそ、子どもがありのままで

いられるということを、私は、学びました。


何でも同じものを作り、同じ色で塗って、同じものを作らせることがない幼稚園でした。

その子が、塗りたい色を選び、大きいものがあったり、小さいものがあったり、

出来上がりも、いつも、みんなバラバラ。


それこそが、その子のもつ個性であり、その子自身だいうことを、誰が何を言うでもなく、

幼稚園、教師、子どもたちの中に、自然と流れていたと思います。


年少さんくらいですと、お母様も初めてなので、ひとりぽっちで遊んでいると、とても心配されます。

もちろん、その子自身が、本当は一人で遊びたくなくて、入れずにいるのかを見極めることは、

とても大切なことです。


けれど、一人でいたいとき、一人で、夢中になって、虫と向き合ったり、おだんごを作ったり、

心いっぱい楽しく感じているときもあるんですよね。


そんな一人の時間は、その子の心を育てるのに、とても大切な時間です。

だから、一人でいることが、すべてが悪いことではないことを、よくお伝えしてきました。


こんな大切な時間を過ごさせてあげられるのも、「一斉保育」ではなくて、「自由保育」だからなんですよね。

午前中いっぱい、思いきり遊ぶことができると、片付けたあとに、今度はお部屋のなかで、

先生とクラスの子どもたちと、一緒に過ごす時間を、自然と楽しめる。


今、振り返っても、子どもたちの心に添った、保育の流れだったな~と思います。

いつ、幼稚園に行っても、何も変わらない・・・。

こんな素晴らしいことって、なかなかないと思います。


もちろん、子どもたちと過ごす中で、良い方向へと変えていくことは、沢山あります。

でも、基盤が何一つかわらないことこそが、いつ行っても、変わらない・・と感じるところなのでしょう。


子どもの『心』を一番に考える、あたたかい幼稚園が、これから先も、ずっと、ずっと、続いていくことを、

心から祈っています。


記念品をいくつかいただき、その中にあった、昔の映像も入っているDVDや、「100年のあゆみ」、

幼稚園のイラストが描かれた、ポストカードは、宝物です。

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100年という長い歴史のなかの、僅かな時間ではありますが、素晴らしい幼稚園で、教師をさせていただいた

ことを、心から感謝しています。


この式典のために、沢山の準備をしてくださった方達に、感謝の気持ちをこめて・・・。


読んでいただいて感謝です。
歴代教師の中に映っていた
自分の写真が、あまりに若くて、
笑ってしまいました^^。
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Commented by pink at 2012-11-24 22:28 x
100周年ってすごい歴史ですね。
その歴史の数年かもしれないけど、空海ママの残されたものはすばらしいものだったことでしょうね
素敵な一日でよかったですね!
Commented by きーこ at 2012-11-25 08:14 x
海君ママさんへ

勤務されていた、幼稚園の創立100周年おめでとうございます。

すごい古い歴史のある幼稚園だったのですね・・・

その中で、多くのことを学ばれ、感謝しつつ、祈りの生活・・・

海君ママさんに教えていただいた、園児さんは幸せだったことでしょう・・・

小さな子供は、無からの出発なので、何に出逢うかは、

とても大切なことですよね・・・

スポンジが、お水を吸い取るように・・・

記念するお祝いのお席に参加され、懐かしい方々に

お会いできて、よかったですね・・・

また、宝物も・・・(笑)

今日も綺麗な富士山です・・・

海君、空君、ママさんに思いを馳せてお祈りしています・・・
Commented by soratoumihouse at 2012-11-25 18:15
pinkさんへ
100周年って言うのは簡単だけど、本当に素晴らしい歴史よね~。
私は、何にも残してはいないけれど、人生で大切なことを、本当に沢山、学ばさせていただいたわ(*^_^*)。
働かせていただいたことと、幼稚園での出逢いが、私の宝物です^^。
Commented by soratoumihouse at 2012-11-25 18:21
きーこさんへ
どうもありがとうございます(*^_^*)。
私が、この幼稚園で出逢った先生方の素晴らしいことといったら!
最初、保育をみさせていただいたとき、本当に感動してしまって、こんな保育をしている幼稚園があるんだ~と、驚きでいっぱいでした^^。
私なんて、失敗だらけです(笑)。そんな私でも、大切な仲間として受け入れてくださった幼稚園、園長先生に感謝です。
そして、出逢った先生、子どもたち、保護者の皆さんとの思い出は、私の中で永遠です(*^_^*)。
今日も、気持ちの良いお天気でしたね~。
寒くなってきました。
きーこさんも、どうぞ、お身体ご自愛くださいね。
by soratoumihouse | 2012-11-24 15:04 | わたしのこと | Comments(4)