心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

緊張、笑顔、涙の初キャンプ

海は、知的な障害のある子ども達を対象としたキャンプに、昨日の朝、行き、

今日の午前中に帰ってきました。

昨日、相変わらず早起きした海は、誰に言われるでもなく、いつも通り、宿題を終わらせていました。

そして、朝、もう一度、荷物の確認を一緒にして、パパと私と海で宿泊施設に行きました。


駐車場に着いて、海と施設まで歩いていると、早速、私の返事の仕方が嫌だったらしく、

5回ほどやり直させられ、苦笑いしながら着きました(笑)。

中に入ると、それは、それは、フレッシュな学生さんたちがいっぱいで、お出迎え。

それだけで、若い力をいただける感じで、私までハッピー^^。


少し早く着いてしまい、まだ受付が出来ていなかったので、和室のお部屋で待っているように促されました。

すでに、沢山の親子が、待っていました^^。


海が、お部屋に入ると、にこにこした男の子(あとで聞いたら、中2と言っていました)が、

海のそばに寄って来ました。(どんな障害をもっているお子さんなのかはわかりませんでした。)

知らないお友達なので、海は、一気に緊張。

海は、男の子の顔を見ることが出来ません。

でも、男の子は、とっても素敵な笑顔で、聞きました。

「きみ、名前、なに?」

「海・・・。」顔も合わせずに・・・。ものすごい小さな声で・・・。


「きみ、何年生?」と、続けて彼は、海に質問しました。

海は、絶対に聞こえないような小さな声で、言いました。下を向きながら・・・。

「4年生・・・。」


明らかに聞こえていないので、私が代りに言いました。

「小学4年生よ^^。」


すると、彼は、笑顔で、「よろしくね。」と海に挨拶をしてくれました。

でも、海は、どうすることも出来ずに緊張しているので、

海に、「よろしくね・・・って言おうか!」と私が言うと、

またまた、小さ~~な声で「よろしくね。」と言いました。


ごめんね~。せっかく笑顔でご挨拶してくれているのに・・・。

でも、今の海には、これが精一杯なの・・・。

せめてもと、私から、笑顔で「よろしくね^^。」と言いました。

そして、彼は、笑顔で海の前から去って、また、色々な人に、「きみは、名前、何?」と聞いていました^^。


海は、すでに、半べそで、私に小さな声で言いました。

「よろしくね・・・って言いたくなかったの。」

(ふえ~ん、前途多難だわ~。)

「そう。海の気持ちはわかるよ。でも、よろしくねって言ってくれたんだから、挨拶はしようね・・。」

「でも、言いたくなかったんだ・・・。」

(どうしよう、本当に、今日、泊まれるかな・・・不安だよ~。)


そんな出だしでドキドキしていたら、受付が出来たので、並ぶようにと、声がかかりました。

(ほ~、助かった・・・。さ、行こ、行こ・・・)


海の番になり、名前を言ったら、海の担当の、それはもう可愛いお姉さんが、海のところに来てくれました。

他の人たちは、前回のキャンプ説明会のときに、顔合わせをしているのですが、海の担当の方が、

その日にお休みで、別の方が聞きとりをして下さったので、海は、そのお姉さんとは、初顔合わせでした。


とにかく、若くて、可愛くて、笑顔が素敵で、もうそれだけで、パパも私もメロメロ(笑)。

パパなんて、目がトロ~ンとしていましたよ。(おやじです・・・(笑))

海は、初めてなので、緊張はしていましたが、お姉さんの指示に従って、動いていました。


その担当の彼女に、簡単に挨拶と、お願いをして、あとはもう、海を任せました。

どうなることかと、ヒヤヒヤだったけど、優しそうな、笑顔のキュートなお姉さんで、

何だかホッとしてしまい、全くキャンプに不安がなかったかと言えば、嘘になりますが、

思ったほど不安にならずに、海を預けてくることが出来ました。感謝~!



昨日は、午後2時過ぎから、パパと空と私の3人。

どうする、どうする?

何する?どこ行く?


海に何かあったら、緊急連絡がとれるところにいなくてはならないので、あまり遠出はできないし・・・。

そして、決定~!!

去年だったかな?新しくできた温泉施設。

海の目の前で、ずっと行きたいと言いながら、混んでて行けてなかったので、行こう!ということに

なりました。

海は、あまり長く温泉に入れないので、本当は長風呂のパパなんですが、いつもは短め。

でも、今日は、ゆっくり入れるぞ~!と大喜び^^。

「あとでね~!」と男女に別れて、入って来ました。


いや~、最高でした。

どれだけ入っていたかしら・・・。

色んな種類のお風呂で、超リラックス・・・。

海が待っている訳ではないので、私もとっても気が楽^^。

本当に、キャンプで海たちをみて下さっている沢山のボランティアさんに感謝です。


パパと、空と、3人で、「最高だったね~。」と同じ感想を述べ、同じ館内にある大きなお食事処で、

夜を食べていこう・・・ということになりました。

とっても景色がよくて、何より、ゆ~っくり食べられる。

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何回も聞き直されたり、急におっこちてしまったりすることのない安心感。

今日だけは、この安心感を味わおう・・・そんな気持ちでいました。


空は、この日ばかりは、パパと私を一人占め。

もう、そんな歳ではないけれど、とっても嬉しそうでした。

「今頃、海は、夜ごはん食べているかな・・・。」

「海は、今日、カレーだよ!」なんて会話をしながら^^。


ボランティアさんのおかげで、ゆったりとした時間をすごさせてもらいました。

こんな日を過ごさせてもらって、普段、いかに海中心にまわっているかを感じます。

でも、それが我が家で、たまにだから、感謝を感じられるんですよね。

きっと、毎日、海がいなかったら、寂しくて仕方がないもの・・・。


充実した一日も終わり、いよいよ海のお迎えです。

どうしたかな。楽しめたかな・・・。


お迎えに行って、海に会うと、ん?いまいちの表情。

嬉しくない訳ではないけれど、なんか抱えている表情。

担当のお姉さんが、楽しく過ごせたことを報告して下さって、細かく様子を書いて下さった紙も下さいました。

夜も、レンタルちゃん(お姉さんも、名前をしっかり覚えていました^^)と一緒に、寝ていたことを報告

して下さいました。(レンタルちゃん、ありがとう~!)


そして、海をパッと見たら、しくしく・・・しくしく・・・。

泣いています。

どうした、どうした?

なんだ、なんだ?

誰にもわからず、ちょっと怒っているような様子もあり、お世話になったお姉さんにも、

きちんとご挨拶も出来ないまま、泣いて、お別れすることになってしまいました。

海の代わりに、精一杯、感謝の気持ちを伝え、海の描いた絵ハガキに、お礼を書いてきたものを

慌てて渡してきました。


最後のお別れのときだけが、心残りでした。

もっと、ちゃんと、お礼を伝えたかったし、何より、海と笑顔で、スタッフの皆さんとお別れさせて

あげたかった・・・。

でも、仕方がないです。

色んなことが起こるのが、海だから・・・。


海の手をよく見ると、水色のグシャグシャの紙が握られていました。

開いてみると、海の描いた絵でした。

初日に作った、うちわに貼った絵でした。


「どうして、こんなにグシャグシャにしてしまったの?」と海に聞くと、

「だって、うしろが良かったんだ!」

(うしろ?何が?)


「うしろって何?」

「記念写真、うしろが良かったのに、おばさんが、前に行きましょうって言ったんだ~(泣)

(一生懸命うちわを上げて見せて)こうやれば、うしろでも見えるんだ~!」と海。


「たしかに、そうやれば、うちわは見えるかもしれないよ!でも、記念写真というのは、

うちわじゃなくて、人を記念に写真にとるから、海は小さいので、顔が見えなくなってしまうから、

前に行きましょうって言ってくださったんだよ!」


そう言っても、海の気持ちは収まらなくて、車の中でも、怒りながら、泣いていました。

想像していたお迎えシーンとは、まったく違っていたので、一気に疲れが押し寄せてきました。


でも、楽しくすごせたんだ・・・。

親もいない、知っている人も、ほとんどいないキャンプで、ちゃんと泊まることができたんじゃない!

最後は、残念だったけど、海は、とっても大きく成長していたことを忘れてはいけないよね・・。


そう思って、疲れを取り払うようにして言いました。

「海が、うしろにいたかったのはわかるけど、海の顔が映るように言って下さったこと。

それから、せっかく作ったうちわの絵をそんなにグシャグシャにしてしまうのは、悲しいことだから、

やらないこと。

そして、お世話になったお姉さんには、海が泣いてちゃんと挨拶しないと、お姉さんが、私がなんか

いけないことをしてしまったのかな・・・って心配してしまうから、ありがとうの挨拶はちゃんとすること。

これは、わかってね・・・。」と伝えました。


「うん。」と言いながら、まだ、涙は止まりませんでした。

きっと、楽しむことは出来ても、初めての体験で、きっと緊張したんだと思うし、

親に会って、緊張が解けて、頑張っていた力が抜けたのかな・・・と思いました。


お家に帰って、パパと海でお風呂に入って(キャンプは、身体を拭くだけだったので)、

うちわに、グシャグシャにしてしまった絵を、のりで貼って直しました。

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すると、お家に帰って来て安心したのか、「お姉さんが大好き!」と言っていました。

この笑顔のメッセージを、お別れのときに伝えたかったです。

どうぞ、担当のお姉さんが、海の涙を気にしていませんように・・・。

それだけが、願いです・・・。


キャンプの開会式で、ボランティアのスタッフの方々の紹介がありました。

学生さんはもちろん、市内の養護学校の先生方、ボーイスカウトの方達、市の職員さん等など、

それは沢山のボランティアのスタッフの方々が、このキャンプに携わってくださっていて、

改めて、深く感謝をしました。

暑い中、障害をもった子ども達と共に、過ごしていただいた感謝を忘れません。


海の担当して下さったお姉さんは、「私も海くんのおかげで、楽しむことができました。

ありがとうございました。」と全体の感想の最後に、書いて下さっていました。


遊びたい盛りの学生さんが、障害をもった子ども達のために、自分の休みを使い、

それだけでも感謝なのに、海のおかげで自分が楽しめ、そして、ありがとうございました・・とお礼まで・・。

なんて、素晴らしい学生さんなんでしょう。

前回の説明会の時と同様に、自分が学生だった頃が、恥ずかしくなりました。


彼女のような、あたたかい心をもった学生さん達がいっぱいいてくれる幸せ。

理解してもらいたい・・・と願ってばかりの日々だけど、今日は、こんなに沢山の理解の中で、

海は育てられているんだ・・・と強く感じて、胸が熱くなりました。


海は、くだものが苦手で、スイカ割りがプログラムの中に入っていました。

もちろん、食べないと思っていました。

でも、担当の彼女が、笑顔で報告して下さいました。

「すいかを食べないと聞いていましたけど、みんなで割ったすいかだったからか、

少し食べられたんですよ~^^!」・・と。


仲間マジック、可愛いお姉さんマジック、キャンプの力を感じました(*^_^*)。

海も嬉しかったんだと思います。

今日の、海の絵は、スイカでした^^。


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海の、初めてのキャンプは、海の精一杯で頑張り、楽しみ、自分と向き合ったキャンプになったようです。

小さな海と、大きくなった海の頑張りと成長を、いっぱい感じることが出来ました。

きっと、今年のキャンプを懐かしく感じるときがくるんでしょうね・・・。

そうそう、別れ際に、泣いてたよね・・って^^。



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Commented by うーわあ at 2012-08-13 00:48 x
うみくんのキャンプはどうだったかとっても気になってました。
blog更新ありがとうございます。

先ずは、知らないメンバーの中で一泊お泊まりができたこと素晴らしいですね。
沢山のかたたちの支えがあって、海くんの頑張り成長があって出来たことと
心から拍手を送りたいとおもいます。

最後に海くんの描かれた絵はがきでお礼のメッセージを学生さんに渡された海ママもとっても温かいですね。きっと
学生さんはとっても嬉しく大切にされることでしょうね♪

海くん最後涙でお別れは残念だったけどいっぱい一杯頑張ったんですよね。

学生さんたちの専攻が福祉とかなのかしら。
私も自分の学生時代恥ずかしくなります。

今夜はうみくんお家のベットでレンタルちゃんと安心してスヤスヤ寝ているかな


2012年の夏の思い出、良い経験になったことでしょうね。
Commented by きーこ at 2012-08-13 07:23 x
海君ままさんへr

海君、初キャンプ参加、まづは無事に終わっておめでとうございました。

ままさんの緊張が私にも伝わってきました(笑)

海君、どうしたかな?と私もままさんの更新を楽しみに

お待ちしていました。

海君、よく頑張りましたね・・・拍手

海君自身も自信になったのではないでしょうか・・・

最後に泣いてしまったのは、緊張が、解けたからではないでしょうか・・・

学生さんに感謝されるままさん、素晴らしいです・・・

海君の絵とお礼の言葉は、学生さんにとっても、

大切な宝物になったことでしょう。

すぐには、目に見えない成長でも、必ず海君の大切な成長に

なったと信じています。

お疲れさまでした。

今日も海君に思いを馳せてお祈りしています。

Commented by soratoumihouse at 2012-08-14 00:07
うーわあさんへ
海のキャンプのことを気にかけてくれていて、どうもありがとう。
最後は、ちょっと残念だったけど、でも、本当に頑張ったし、凄い成長だな~って思った。でも、こんな成長のときを与えられているのも、すべてボランティアさんたちの存在があるからだってことを、忘れないようにしなくてはいけないよね。
海の担当のお姉さんは、とっても可愛い方でした。いつか、また、お会いしたいわ・・・と願っています。多分、専攻が福祉の学生さんだと思うけど・・・本当に、素晴らしいよね^^。
海は、レンタルちゃんと、幸せそうに寝ていましたよ~。
Commented by soratoumihouse at 2012-08-14 00:18
きーこさんへ
ありがとうございます。
何とか、無事に帰ってきました^^。
最後は、確かに残念だったけど、その他は、楽しく過ごせたと教えていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
親もいない、学校でもないキャンプで、頑張れたことは、本当に自信になったと思います。スイカまで食べられたんですもの!
全ては、ボランティアさん達のおかげです。感謝を忘れずに、この初キャンプを忘れずに、海の成長を喜びたいと思います。
来年も、参加出来たらいいな・・・と思っています^^。
by soratoumihouse | 2012-08-13 00:12 | 海のこと | Comments(4)