心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

あえてダミーを入れてみる

終業式が終わって、少しの時間、クラスの先生が母達に、一学期の子ども達の様子を話して下さいました。

私は、この時間が楽しみです。

子ども達の、日々の生き生きした姿が、先生の言葉で、目に見えるようです。

へ~、そんなだったんだ!そんな風に出来たんだ!6人の子ども達の輝きが眩しく感じます。


今回も、色んなエピソードを話して下さいました。

その中で、感心してしまったことが二つありました。

今日は、その内の一つを書きたいと思います。


子ども達は、毎日、自立課題と個別課題という課題をします。

・自立課題は、自分に与えられた課題の番号を各自確認して、沢山ある課題の番号とマッチングさせ、

その課題を取って、自分の机の横に置き、一つの課題が終わったら、先生に見せに行き、

全部あっていたら、次の課題へ。間違っていたら、もう一回直して、先生に見てもらいます。

・個別課題は、先生と子どもが1対1で、課題を行います。


その、自立課題の時のお話です。

自立課題では、それぞれの課題に合った、色々な種類のパズルを、よくやります。

簡単なものから、とっても難しいもの。平面や立体、色々なパズルです。

例えば、そのパズルの課題で、時々、ダミーを入れるのだそうです。

もちろん、いつもは、どの課題も、あえてダミーを入れたり、混乱させるようなことはしませんが、

時々、入れるのだそうです。


個人差はあるものの、自閉症の人達は、わりとキッチリしていることが好きなので、

数を間違えてしまったりすることも少ないようです。

(海は、この部分はすごく課題です・・・)


パズルに一つ、ダミーがあるということは、当然、そのダミーが一つ余る訳です。

いつものように、考えながら、パズルの課題をこなしていくと・・・あれ?一つ余ったぞ!ということになる。

パズルを正確にこなすこと。

これも、もちろん大切な課題です。


でも、この一つ余ってしまうと、その子によっては、キッチリがいいのに気持ちが悪いと感じます。

そして、パニックになってしまうかもしれません。

また、ある子は、せっかく出来たのに、何で?と思います。

また、ある子は、もう一回やり直してしまうかもしれません。


いつか、子どもたちが、大きくなり、働けることを親たちは願っています。

仕事に就けるのか、それはまだわかりませんが、

仕事に就けたとして、例えば、何かを組み立てる仕事だったりしたとき、

仕事を与える側が、数を間違えて渡してしまったりすることもあります。


ピッタリ合うはずなのに、一つ部品が余ったというとき、

落ち着いて、余ってしまったことを伝えられる。

自分はきちんと出来たことを報告出来る。

おかしいと確認して気付くことが出来る。

間違えてしまった相手を、許すことが出来る。


そんな風に、子どもたちが、自分で行動出来る人になってほしいという願いがあるからなのだそうです。

それで、あえて、時々、自立課題の中にダミーを入れるのだそうです。


深いな~と先生の想いに感動してしまいました。

今、海が通っているSTの先生も、以前、あえて海に難しい課題にして、「わからない」と

自分の言葉で、相手に伝えられることをねらいにした課題をして下さったことがありました。


海を見ていると、まさに、そのメンタルな部分が大きな課題だなと思うのです。

家でも、「何で、違うんだ~!!」と大きな声で、叫ぶ時もあります。

自分だってミスをしてしまうことがあるように、誰にだってミスをしてしまうことがあるということ。

そのミスを受けとめることは、自閉症の海には、とってもきつくて、辛い。

でも、人が間違ってしまう度に、パニックになってしまっては、やっぱり将来困りますもんね。


「何でだ~~!」叫ぶことから、間違ってると気付き、一度自分で、その間違いを消化して、

「間違っています」と伝えられるようになれたら、どんなに素敵でしょう。


働くということは、ただ、仕事をこなせばいいだけではありません。

必ず、共に仕事をしていく人との絡みがある訳です。

つまり、多かれ少なかれ、コミュニケーションをとっていかなければなりません。

コミュニケーションが苦手な海たちだからこそ、必要な課題。


作業は、訓練で上手になると思いますが、コミュニケーションは、小さい時から、

色んなバージョンで、経験を重ね、とにかく積み重ねていくしかないのです。

感情のコントロールも、人に、落ち着いて伝えていくということも、1週間訓練したからといって、

出来るわけではないですものね。


先生方は、そこまでをイメージして、今の課題の中に取り入れて下さっているのです。

いつか、子どもたちが、こんな風になってくれたら嬉しいなぁ・・・って笑顔で話して下さる先生に、

なんて子ども達は、幸せなのかしら・・・と感謝の想いで包まれました。


子ども達の未来を、より素晴らしいものにしていきたいと願う、熱い想いがあると、

キラリと光る課題が思い浮かんでくるんだな~って思いました。

先生って、やっぱり凄い!尊敬です!


そのおかげで、海は、キラキラ光っていますよ^^。

働ける大人になりたいねっ、海。

そのために、辛いこともあるけど、頑張っていこうね~!



海のリビング往復で、
ついにソファーの角が、
大きく破れました~。
でも、買えない・・・。
生き延びて~。ソファーちゃん!
読んでいただいて感謝です。
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Commented by きーこ at 2012-07-23 07:50 x
海くんままさんへ


ダミーを入れてみる・・・

なんて、難しい課題かしら?と思いました。

コミニケーションの大切さ・・・

将来を考えてとのこと・・・

大人でも、冷静に相手に感情的にならずに、

想いを伝えるこは、難しいと私も感じています。

想いいや、事実を伝えることの大切さを、

こうして学んでいくのですね。

素晴らしい・・・

先生に感謝ですね。

海君に今日も想いを馳せて・・・祈ります。

海君ままさんも笑顔の一日でありますように・・・

顔晴りましょうね。
Commented by うーわあ at 2012-07-23 19:49 x
こども達の課題を真剣に考えて取り組んでくださる先生方に巡り合えて幸せですね。
ダミー、そのようなことを敢えて課題に入れられるんですね。
これは難しい。

読んでいたら、奥深いでもとても大切なことばかりなんだと
思いました。

海君のメンタルな部分が、毎日毎日の積み重ねと
いろいろなシチュエーションで成長できることを
祈っています。
Commented by soratoumihouse at 2012-07-23 20:37
きーこさんへ
そうですね。
大人でも、冷静に、感情的にならずに伝えることって難しいですよね。
日々、私も反省です(笑)。
毎日、先生方には、感謝、感謝です。
本当に、子ども達一人ひとりのことを、心に寄り添って考えてくださって
海はとっても幸せです。
きーこさんの想いが届き、私も笑顔でいられました。
ありがとうございます^^。
Commented by soratoumihouse at 2012-07-23 20:41
うーわあさんへ
あえてダミーを一つ入れることの深さに、気付かされたわ~。
先生って凄いね~。心から尊敬です。
いつも海のことを祈ってくれてありがとうね。
海も、皆さんの祈りのおかげで、日々、成長しています。
感謝ばかりだわ~。
by soratoumihouse | 2012-07-22 22:29 | 海のこと | Comments(4)