心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

完食記念日 ~子どもを信じよう~

海が帰って来て、連絡帳を見たら、「やった~!!今日は、本当に、本当に、本当にぜ~んぶ(給食を)

食べました。いただきますをすると、「今日は、このまま(減らさないで)食べます。」と海が宣言。

そして、宣言通りぜ~んぶ食べました。完食記念日です^^。」と書いてありました。


確かに海が食べられそうなメニューでしたが、少しも減らさずに食べられたのは、幼稚部時代から

初めてです。7年目にして初めてです。

給食表にいつも先生が海が食べた量を書いてくださるのですが、白ごはんのみ。という日も

今まで沢山ありました。

まわりの子どもたちは、どんどん色んなものを食べていけるようになっていて、

凄いな~!と感心するばかり。

でも、海は、苦手なものが多すぎて、完食は高い山の頂上に辿り着く感じで、親としては

ゆっくりでいいから、山を登って行ってほしいと願っていました。


何でも食べられたら、そんな素敵なことはないし、栄養だってとれる。

親だったら、それが願いではあるけれど、この子達の難しい部分でもあったりします。

海は咀嚼力もなくて、本当に一個のからあげを、どれだけ小さくきるのかしら・・・というほど

小さく切ってじゃないと食べられませんでした。


だから、からあげを美味しそうに、かぶりついて食べている子を見ると、なんて気持ちがいいんでしょう!と

にんまり幸せな気持ちになりました。


海の食べ物の課題は、まだいっぱいあります。

でも、毎年、先生にお願いしてきたことは、ただ、一つ。

無理に食べさせることだけはしないで下さい。ということでした。

これも賛否両論、意見が分かれると思います。

でも、無理に食べなくてはいけなかった時の、心の悲しみや苦しみは、深く残ると思うからです。


食事は、まず、楽しい時間であってほしいのです。

普段、学校では、朝の運動、自立課題に、個別課題、畑の手入れに、掃除、それはもう、

一生懸命取り組んでいます。

だからこそ、食事の時間は、悔しい涙はあっても、悲しい涙は流してほしくないと願うのです。


毎年食べられるものが、1種類しか増えないかもしれない。

もしかしたら、増えないかもしれない。

それでも、大人になっても食べられないだろうと諦めてしまうのではなく、願いは強くもって。

もう少ししたら、自分から、食べてみようかなっていう気持ちが芽生えるかもしれない。

そう信じて。


いいよ、いいよ。少しくらい人より食べられるものが少なくても、一緒に笑って食べる空間を楽しみ、

他の人が美味しそうに食べる姿を見て、僕も食べてみようかと心が芽生える日を、ゆっくり

待ってあげたらいい。


白ごはんのみからスタートした給食生活でした。

先生方が、私のお願いを聞いて下さって、海に無理やり食べさせたりすることなく、

今まで海のチャレンジしていく心が育ち、味覚も変わっていくことを祈って育てて下さいました。


去年位から、海にチャレンジしようという気持ちが芽生えてきました。

5ミリくらいの大きさのトマトの皮とか(笑)、3ミリ位のきゅうりとか(笑)。

それでも、親の私にしてみたら、え~!本当ですか~!?すご~い!と嬉しくて。


そして、今年は、自分で食べられそうな量を自分で決めて、それを食べられたら、完食ということに

しますね!と海に達成感を味わえるようにして下さり、ついに、今日は減らすことなく完食!


明日は、また、苦手なもので食べられないかもしれません。

それでも全然いいです。

今日、完食したという真実は変わることなく、大きな喜びと自信となって、海の心の栄養となったからです。

きっと、その心の栄養が、海の力となって、食べることを楽しみにしながら、チャレンジしていく気持ちも

育まれると信じています。


全部食べられる子は、間違いなく素敵です。

きっと、沢山褒められるでしょう。

でも、白ごはんのみを食べているような子は、ほめられている子どもたちを、いいな と心で

思って毎日を過ごしている子も多いと思います。


褒められることはなくても、本当は食べたいと思っている気持ちだったり、何で食べられないんだろう

という悲しみだったり、僕も褒められたいなという想いなんかを、すくい上げてもらえたなら、

きっと、そういう子どもたちの心は救われると思います。


海は、きっと、救われてきたのだと思います。

海の担任の先生が、話して下さったことで、忘れられない言葉があります。

「海くんはね、苦手なものが、そばに置いてあるというだけでも、もう食べているのと一緒なのよ」と。

あたたかい。じんわりとした幸せが私の心を包みました。


小さい頃は、褒められたいとか、チャレンジするとか、理解する日がくることはとても遠くに感じていたけれど、

そういう気持ちも育って、今!といタイミングで、無理やり何かをさせるのではない方法で、

これからも、海の成長を信じて寄り添っていけたらと思います。





完食した喜びで、海のリビング往復が
こころなしか、弾んでいたような気が
します。きゃっほ~い!って感じで(笑)。
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Commented by Reiko at 2012-05-16 11:29 x
はじめまして。
studio r (スタジオアール)という食写真専門のギャラリーウエブサイトを主宰しているReikoといいます。
studio rは、ビジュアルに重点をおいた新しい形の食サイトです。ブロガーさんから投稿される素敵な写真を毎日掲載。よかったら一度ご覧くださいね。
http://www.studiorfood.com
もし既にご連絡させていただいていたら失礼いたしました。
Commented by うーわあ at 2012-05-16 22:12 x
祝 完食 おめでとう。
チャレンジしてみようって海くんが思えてきたんですね。
周りが温かく待って機が熟したのでしょうね。
本人がなんでもやってみようって思わないと
良い方向にはいかないんもんだと実感しています。
子供を信じなくてはいけませんね
Commented by soratoumihouse at 2012-05-16 22:54
Reikoさんへ
ご連絡ありがとうございます。
素敵な写真がいっぱいですね^^。
是非、投稿出来たらと思います(*^_^*)。
Commented by soratoumihouse at 2012-05-16 23:00
うーわあさんへ
どうもありがとう!
気持ちって目には見えないから、タイミングが難しいけど、信じて待つことの大切さを常に実感しています。
今日、連絡帳に海が完食した時の満面の笑みの写真を、先生が貼って下さり、感動!本当に嬉しかったんだという想いが伝わってきました^^。
by soratoumihouse | 2012-05-16 00:27 | 海のこと | Comments(4)