心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

いつか微笑みに ~震災を振り返り~

あの震災の日から一年が経ちました。

被災地から遠く離れた私の住んでいる街ですが、あの日のパニックは昨日のことのように

鮮明に思い出します。


停電によって、信号が消え、道路を車で走っていた私は、どう進めばいいのか、

誰も交通整理をしている訳ではないので、大渋滞です。

空は、学校で待機。海は、ヘルパーさんと一緒だったのですが、携帯も繋がらなくなってしまい、

こうなると、私がパニック。

何から何をどうしていいのか、わからなくなってしまいました。


何とか、空と海を引きとり、パパは電車や、バス、全ての交通機関の手段を奪われて、

連絡もとれないまま、帰宅難民でした。


空の学校に一時避難をし(海がすぐなので)、大丈夫ではないかということで、

家に帰りました。

真っ暗な中、役にたったのは、いつも置いてある大きなアロマキャンドルでした。

近くに住んでいる海と同じ障害をもったお友達親子も家に来てもらって、

暗闇の中一緒に過ごしました。


とにかく、今どんなことが起こっているのかを、知ることが出来ませんでした。

次の日、姉の電話で起こされました。

「とにかく、高台に逃げて!!」と言われ、慌ててリビングに行くと、つかなかったテレビが

つきました。

そして、私の目に津波の映像が飛び込んできたのです。

何が起こったの?

何?何?

血の気がひきました。

日本の地図が画面の右下にあり、私の住んでいるところにも津波警報で縁どられていました。


大急ぎで、高台に住んでいるお友達の家に非難させてもらい、パパは朝、帰ってくることが

出来ました。



あの日、東北で起きた震災を、この一年間、何度も想像してみようと思いました。

でも、途中まで想像は出来るのですが、何度想像をしようと思っても、出来ないのです。


私達は、命にかかわることでなくても、パニックになります。

例えば、小銭だけが入ったお財布を失くしたとします。

あ、落としたかな、と思って探して、もしもみつからなかたとしても、そのお財布に大切な

思い入れがなければ、残念だけど仕方ない・・・と諦めることが出来るでしょう。


でも、もしその失くしたお財布に、大事なカードや大金が入っていたとしたら?

そのお財布がとても思い入れのある大切なお財布だったら?

人それぞれ、感じ方は違うにせよ、無い!と気付いた時パニックになると思います。


お財布一つで、パニックになる事がある私達です。

でも、お財布くらいなら、自分に置き換えて想像することも出来ます。

それが、一瞬の間に、住んでいた家も、街も、大切な家族や友人、想い出のアルバムも、財産も、

奪われてしまうということは、想像なんてとても出来る状況ではありません。


震災の映像は何度見ても、本当に起こったことなのかと、信じられない気持ちになります。

何度も言ってしまいますが、お財布一つでパニックになる私達が、震災でうけた被害を、

心の崩壊をどう受けとめていいのかなんて、被災地の方達の想いになんて、簡単に近づく

ことなんて出来ません。



でも、私達は繋がっています。

被災地の人達の力に、米粒一つ位の大きさかもしれないけれど、なりたい。

一人でもいい、頑張って生きようという気持ちになってほしい、そう願うのです。



坂本龍一、小林武史、櫻井和寿の3人によって、環境保全などのプロジェクトへの融資を目的とした

市民のためのバンク<ap bank>が設立し、さらに<ap bank>の可能性を広げるために

小林武史と櫻井和寿が中心となって活動している<Bank band>があります。


その<Bank band>のシングルとしてリリースされた唄に「to you」という曲があります。

(「筑紫哲也NEWS23」のテーマ曲でした。)


「to you」 作詞 櫻井 和寿 作曲 小林武史 唄 Bank Band

池の水が鏡みたいに空の蒼の色を真似てる

公園に住む水鳥がそれに命を与える

光と影と表と裏

矛盾も無く寄り添ってるよ

私達がこんな風であれたら・・・


愛 愛 本当の意味はわからないけど


誰かを通して 何かを通して 想いは繋がっていくのでしょう

遠くにいるあなたに 今言えるのはそれだけ

悲しい昨日が 涙の向こうで いつか微笑みに変わったら

人を好きに もっと好きになれるから

頑張らなくてもいいよ


瓦礫の街のきれいな花 健気に咲くその一輪を

「枯らすことなく 育てていける」と誰が言いきれる?

それでもこの小さな祈りを 空に向けて放ってみようよ

風船のように色とりどりの祈り


愛 愛 それは強くて だけど脆くて


また争いが 自然の猛威が 安らげる場所を奪って

眠れずにいるあなたに 言葉などただ虚しく

沈んだ希望が 崩れた夢が いつの日か過去に変わったら

今を好きに もっと好きになれるから

あわてなくてもいいよ


愛 愛 本当の意味はわからない

愛 愛 だけど強くて


雨の匂いも 風の匂いも あの頃とは違ってるけど

この胸に住むあなたは 今でも教えてくれる

悲しい昨日が 涙の向こうで いつか微笑みに変わったら

人を好きに もっと好きになれるから 頑張らなくていいよ

今を好きに もっと好きになれるから あわてなくてもいいよ」



想像することも出来ない悲しみと絶望の中で、何もかも変わってしまった街並みの中で、

大切な人や、想い出のものも無くなってしまった中で、何を希望にして生きていけばいい?と

立ちすくすことしか出来なかった被災地の方達。

でも、きっとこの歌詞の中にあるように、誰かを通し、何かを通し、想いが繋がっていくと

私は信じています。

悲しみの表情が、明日、少しだけ微笑みに変わってくれたなら、それだけで嬉しいです。

想いが繋がっていれば、その心の温度も繋がっていくでしょう。

人は、手を握ってもらうだけでも心を落ち着かせ、その手のあたたかさで、涙が出るほど幸せを

感じることもあります。

絶対に・・・なんていうことは言えないかもしれないけど、忘れないよ、祈っているよという

想いを被災地の方達に送り続けたいです。


明日、おばあちゃんが笑ってくれたらいいな。


明日、お母さんを亡くした子どもが、天国にいるお母さんに「学校楽しいよ!」って

言って微笑んでくれたらいいな。


明日、大好きな人との想いでを全て失くして泣いている人が、また、想いでを作っていこうって

思えたらいいな。


明日、全然売れなかったお魚が、一匹でも売れたらいいな。


明日、「生きたい」 と、ちょっとだけ今日より強く想ってくれたらいいな。


そう信じて、祈っていきます。




今日は空のサッカーの最後のカップ戦でした。

開会式と、震災の起こった時刻に全員で黙祷をしました。

あたたかい光と、青空の下で、かけまわる子どもたちを見ながら、同じようにサッカーを

していた天国に逝った子どもたち、被災地でバラバラになってしまったチームの子どもたちを

想いました。同時に、親の想いをイメージしました。


天国で、大好きなボールを追いかけて、いっぱい笑っていますように。

バラバラになってしまった友と、心で繋がっていると信じて生きていけますように。


苦しみと悲しみが、いつか微笑みに変わる、その日を信じて・・・・。


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一年経ったとはいえ被災地の方々の真の笑顔や生活はまだまだ取り戻されていないことですよね。一日も早い復興を祈り続けたいと思います。
空くん海くんママたちも一年前の震災をblogのように過ごされていたんですね。当たり前のことが当たり前でなくなり、当たり前のことへの感謝を痛感しました。
Commented by soratoumihouse at 2012-03-12 22:35
うーわぁさんへ
本当ね。当たり前に思っていることが、一瞬で奪われて、それがどんなに自分に大切だったか、自分に必要だったかに気付いて、当たり前がどんなに素晴らしいことかに気付くよね。すぐに、絶望の淵から、這い上がることは難しいと思うけど、少しでも力になれたらと祈りたい。
今ある当たり前にいつも感謝できる人でありたいね。
by soratoumihouse | 2012-03-11 23:43 | わたしのこと | Comments(2)