心がはずむような日も、涙で包まれてしまう日も、やっぱり生かされている大切な一日。


by soratoumihouse

「償い」

今日は、空の最後の授業参観でした。

授業参観も、いっぱい観に行ったな~と、今までの参観のことを思いだして、

学校へ向かいました。


今日の参観は、道徳の時間でした。

テーマは、さだまさし作詞・作曲の「償い」という曲を聴いて、子どもたちがディベート

(主題について、異なる立場に別れて、議論する)を行うというものでした。


内容は、事前に手紙で知らされていたので、私も、知らない曲だったので、

You Tubeで聴きました。

長い歌詞ですが、今日、授業で歌詞を、親にも配っていただいたので、

紹介します。


「償い」 さだまさし 作詞・作曲

「月末になると ゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町にある

郵便局へとび込んでゆくのだった

仲間はそんな彼をみて みんな貯金が趣味のしみったれた奴だと

飲んだ勢いで 嘲笑っても 

ゆうちゃんは にこにこ笑うばかり


僕だけが知っているのだ 彼はここに来る前にたった一度だけ たった一度だけ

哀しい誤ちを犯してしまったのだ

配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった

彼はその日とても疲れてた


人殺し あんたを許さないと 彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で

彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつけるだけだった


それから彼は人が変わった 何もかも 忘れて 働いて 働いて

償いきれるはずもないが せめてもと 毎月あの人に仕送りをしている


今日ゆうちゃんが僕の部屋へ 泣き乍ら走り込んで来た

しゃくりあげ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた

それは事件から数えてようやく七年目に初めて あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り


「ありがとう あなたの優しい気持ちは とてもよくわかりました

だから どうぞ送金はやめてください あなたの文字を見る度に

主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど

それよりどうかもう あなた自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」


手紙の中身はどうでもよかった それよりも 償いきれるはずもない

あの人から返事が来たのが 

ありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて


神様って 思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか

来月も郵便局へ通うはずの 優しい人を許してくれて ありがとう

人間って哀しいね だってみんなやさしい

それが傷つけあって かばいあって 何だかもらい泣きの涙が

とまらなくて とまらなくて とまらなくて とまらなくて」


ディベートの内容は、「ゆうちゃんは償うことができたのか?」というものでした。

クラスに入ると、「償うことができた」と思った子どもたちと、

「償うことはできていない」と思った子どもたちが、グループにわかれて

対面して着席していました。



今回の授業のテーマを知り、私だけでなく、空はどう感じたのだろうと一昨日、

家で、聞いてみました。

空は、学校で、一度聴いてきたのですが、内容がわかっていない部分も

あったので、一緒にYou Tubeで聴くことにしました。

わからない言葉が出てきたら、辞書で調べてもらい、歌詞を一つ、一つ、

じっくりと意味をかみしめていきました。


だんだん、内容がよく理解できるようになってきた空は、私の横で、

涙を流していました。

その涙は止まることがなく、曲が流れている間、泣き続け、終わってから、

話をしても泣き、空なりに、色んなことを感じたんだな~と思いました。



この感想に、答えなんてないこと、それぞれが、感じることが大切なことだと

話しました。

私は、空にブログを、まだ見せていませんが、その時、一つだけ私が書いた

ブログの記事を読んで聞かせました。

それは、先日書いた「許しあう力」という題の記事です。


そのブログの記事を読んだ時も、泣いていました。

私は、この曲を聴いて、私の感想を空に言いました。


ゆうちゃんは、とても疲れていて、わざと人をひいてしまった訳じゃないよね。

でも、なんの罪もない人を死なせてしまった。

大切な人の命が奪われて、その人の奥さんの気持ちを想ったら、

奥さんが、発狂してしまうのは、よくわかるの。


もし、空が、車にひかれたら、お母さんも何を想って、何を加害者の人に

言ってしまうかわからない。

大切な人が亡くなってしまう悲しみは、きっと想像よりうんと辛いことだと思う。


でもね、ゆうちゃんは、もう取り返すことのできない、大切な命を奪ってしまって、

許されようだなんて、これっぽっちも思っていなかったと思うの。

でも、とりかえしのつかない事をしてしまった、自分に出来る今の全てで

出来る事として、仕送りすることを選んだと思う。


だから、その被害者の奥さんから、手紙が来たときは、

泣いても泣いても泣いても、涙が止まらないくらい嬉しかったんだよね、きっと。


ゆうちゃんは、これで、許されたなんて思っていないと思うし、

もう、償うことができたとも思っていないと思う。


でも、ゆうちゃんの様に、自分のしてしまった罪の重みを、苦しいほど感じて、

自分の出来る誠意で、罪を償おうとしている人の心は、

7年かもしれないし、10年かもしれないし、30年かかるかもしれないけど、

きっと、相手の人に届くんだと思うの。


そして、相手の人に、その心が届いた時、その罪は、その相手の人の心の中で、

許されるんじゃないのかなって思ったんだ。


人は、許しあえる生き物だって、桜井さんが、歌詞の中で言ってくれてるの。

お母さんも、同じように思う。

許す事は、勇気がいるけど、許せることは素敵な事。

そして、自分が悪いことをして、許してもらった時は、涙がでる程嬉しいもんね。


許しあえるって、素敵なことだよね。

お母さんはそう思うんだと話すと、涙が止まった空が言いました。

「許せる人になりたい・・・。」


「うん、お母さんも、おんなじ!」


ここまでかかった時間は、2時間近く。

でも、空と真剣にゆっくり向き合う事は、なかなかないので、とても有意義な

時間になりました。



授業は、とても素敵な授業でした。

私は、6年間の中で、一番素敵な授業だと思いました。

子どもたちが、本当に、素直な意見を伝えあっていました。

命について、人の気持ちについて、どんな思いで手紙を、受け取っていたか、

沢山の意見が、それぞれのグループから出て、それを先生が、黒板にきれいに

まとめてくださっていて・・・。


先生の意見も、答えではなく、あくまでも、先生の意見だと伝えて語ってくれました。

「償うことができた」というグループにいた女の子が、最後に話した意見が

印象的で、私の心に残りました。


「生きている人の気持ちも大切だと思います。」

ストレートに、私の心に入ってきました。

人の命が、突然なくなってしまい、混乱のなかで、もがき苦しむ被害者と加害者の想い。


被害者の命という、何にもかえることが出来ないその命を想うばかりに

生きている人の想いを、かき消されてしまいそうになります。

償いきれないことなのかもしれないけれど、生かされている人の気持ちを

忘れてはいけないと、その子が素直な言葉で伝えてくれたように感じました。



今日のような命、償うということの、(確かに重いテーマではあるけれど)

大切なことを、先生と、子どもたちが、真剣に向き合える授業は、

本当に素晴らしいと思いました。

こういう授業は、毎日あってもいいなと願ってしまう私です。


子どもたちも、大きくなっていく途中で、今日の授業を思い出し、

もしかしたら、想いがかわるかもしれません。

私だって、起こった何かで、想いが変わるかもしれません。

何が、自分に起こるかなんて、神様にしかわかりません。

でも、今日の授業のように、命に向き合った経験が、きっと自分の心を

豊かにしてくれるでしょう。



素敵な先生と過ごせる子どもたちは、幸せですね。

今日の、素晴らしい授業、と子どもたちの素直な意見に触れさせてもらえて、

私も、幸せを感じて帰ってきました。

心を豊かに育てて、空と一緒に、許せる大人になりたいです!

(私は、もう大人だけど(笑))



空の教室からの景色が大好きです。

こんな教室で、過ごせる空は、幸せです。


b0244274_2345271.jpg



にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ
にほんブログ村

にほんブログ村 料理ブログ 学生弁当へ
にほんブログ村
Commented by うーわぁ at 2012-02-03 04:45 x
私はなぜか、さだまさしさんが好きでこの償いも大好きな1つです。これを聴いてもらい意見を言う授業すごい素敵ですね。失礼だけど関心してしまいました。そんな授業を参観できてよかったですね。6年生の意見私も聞きたかったな。しかも事前に空くんと聴いて空くんが分からない意味を辞書で調べてもらい…それをした空ママもやはりすごい素晴らしいなぁと思いました。この曲を聴いて涙した空くんも本当にママと同じで素敵な感受性を持っているんですね。(今までのblogを通して何度か感じていました)感受性を大切にこれからも成長していって欲しいです。
Commented by soratoumihouse at 2012-02-03 21:03
うーわぁさんへ
6年生の子どもたちの意見は、全部ブログに載せたいと思うくらい、どれも皆、真剣な想いに溢れていました。
今日、空の学級通信に、参観の最後にみんなが書いた感想を一つ、紹介されていました。そのまま載せるね。

償うことは本当に難しくて大切なことだと思います。
償うことは相手に認められて終わりではなく、自分が償いきれたと思うまで、一生償っていかなくてはならないものだと
感じました。

素晴らしい感想だな~と感心してしまいました。
子どもたちの感性に感動しました。
素敵な曲があったら教えてね^^。
Commented by leaftime at 2012-02-04 08:36 x
空君は、学校でもお家でもなんて素敵な授業を体験したんでしょう!! 小学校6年生、社会的にいろんなことを感じ考え始めるこの時期にそうやって空君に向き合える空と海ママを尊敬してます。頭では分かっていても、なかなかできることじゃないですよ。そして「正解がないことをちゃんと伝える」このことがどんなに難しいことか…ブレブレな自分は日々痛感させられています。
私もがんばんなきゃ!(笑)。かなりのパワーをいただきましたm(__)m ありがとう!!
Commented by soratoumihouse at 2012-02-04 22:22
leaftimeさんへ
学校の授業は、本当に素晴らしくて、何かが起こったときだけの話し合いではなくて、こういう風に一つのテーマに、しっかりと向き合う時間をいっぱい作ってほしいな~って思いました。映画の「豚がいた教室」を思い出しました。
これから、思春期に突入する私達の息子達。何か問題が起きても、親が真剣に向き合うことだけ忘れないようにしなくっちゃと思っているけれど・・・なかなかパワーがいるな~って。甘い物食べて、好きな事して、パワーをためて頑張りましょうね~(^^)!
by soratoumihouse | 2012-02-03 00:00 | 空のこと | Comments(4)